デジタル大辞泉 の解説 カエサルの物ものはカエサルに 《新約聖書「マタイによる福音書」から》神への服従と国家に対する義務とは次元の違うものであって、両者をともに守ることは矛盾ではない、と説いたキリストの言葉。本来の持ち主に返せ、の意にも用いられる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
故事成語を知る辞典 の解説 カエサルの物はカエサルに 神への信仰と国家への義務は次元が異なり、両方を守ることは矛盾ではない、ということ。また、物は、本来あるべきところに戻すべきだ、というたとえ。 [使用例] 物質への興味と精神への興味とは相容れない裏表であると考えられている。カエサルのものはカエサルへ、神のものは神へ、と云うのである[戸坂潤*道徳の観念|1936] [由来] 「新約聖書―マタイ伝・二二」に見える話から。イエスを敵視するパリサイ人が、イエスを罠にかけようとして、「カエサル(ローマ皇帝)に税金を納めてよいでしょうか」と尋ねました。すると、イエスは、「貨幣に彫ってある肖像は誰のものか」と問い返します。相手が「カエサルです」と答えると、「それではカエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい」と述べたのでした。 〔英語〕Render unto Caesar the things which are Caesar's. 〔ラテン〕Redde Caesari quae sunt Caesaris. 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by
ことわざを知る辞典 の解説 カエサルの物はカエサルに 物は、本来あるべきところに戻さなければならない。 [解説] イエスを敵視するパリサイ人が、イエスを罠にかけようとして、「カエサルに税金を納めてよいでしょうか」とたずねると、イエスは、相手に「貨幣についている肖像は誰か」と問い返しました。相手が「カエサルです」と答えると、「それではカエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい」と述べたという故事によることば。「カエサル」は、ローマの将軍、政治家。「新約聖書―マタイ伝・二二」に見えます。 〔英語〕Render unto Caesar the things which are Caesar's. 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報 Sponserd by