ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カゴノキ」の意味・わかりやすい解説
カゴノキ(鹿子の木)
カゴノキ
Actinodaphne lancifolia
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クスノキ科(APG分類:クスノキ科)の常緑高木。高さ15メートルに達する。樹皮は灰黒色であるが、円形の薄片のはげ落ちた跡が黄白色の斑紋(はんもん)となり、鹿の子(かのこ)模様の斑(まだら)となるのでこの名がある。葉は互生して枝先に集まり、倒卵状披針(ひしん)形、長さ5~10センチメートル、薄い革質で全縁。雌雄異株。花は8~9月、葉腋(ようえき)から出た散形花序につき、無柄、黄緑色。雄花序、雌花序はともに4枚の総包葉片がある。果実は液果で、翌年の7~8月に紅色に熟し、花被(かひ)の筒状部が基部に残る。茨城・福井県以西の本州、四国、九州、沖縄および朝鮮半島南部、台湾に分布する。材は器具、建築用とするが、特殊な用途としては鼓の胴として用いる。バリバリノキ属Actinodaphneにふくめられることもある。
[門田裕一 2018年8月21日]
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