カンガルー島(読み)カンガルートウ(その他表記)Kangaroo Island

デジタル大辞泉 「カンガルー島」の意味・読み・例文・類語

カンガルー‐とう〔‐タウ〕【カンガルー島】

Kangaroo Islandオーストラリア、南オーストラリア州南東部の島。アデレード南西約120キロメートル、フルリオ半島先端の沖合約10キロメートルに浮かぶ。主な町はキングスコートとペネショー。名称は1802年に英国航海者マシュー=フリンダーズが上陸し、食糧不足のためカンガルーを捕らえたことに由来する。西部南部国立公園や自然保護区があり、カンガルー、コアラオーストラリアアシカコビトペンギンなどが生息する。

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共同通信ニュース用語解説 「カンガルー島」の解説

カンガルー島

オーストラリア南部サウスオーストラリア州の州都アデレードの南西約120キロに浮かぶ島。面積は約4400平方キロで東京都の2倍ほど。人口は約4700人(2016年)。名前は1802年に英国の航海者が発見、上陸した際、カンガルーを捕らえて食べたことに由来する。現在はコアラやカンガルーのほかワラビー、アシカなど多くの野生動物が生息することで知られる。2019年12月から20年1月に大規模な森林火災が発生し、中西部を中心に島の約半分が燃えた。(カンガルー島共同)

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改訂新版 世界大百科事典 「カンガルー島」の意味・わかりやすい解説

カンガルー[島]
Kangaroo Island

オーストラリア,サウス・オーストラリア州の島。アデレードの南西沖約120km,フリンダーズ山脈延長にあたる丘陵性の島。面積4351km2,人口3266(1976)。中心都市はキングズコート(人口1121)。西部にフリンダーズ・チェース国立公園があって野生動物を保護しており,経済的にはおもに観光セッコウ(年産約20万t)に依存する。第2次大戦後土地改良が進んだ。サウス・オーストラリア最初(1836)の入植地。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンガルー島」の意味・わかりやすい解説

カンガルー島
カンガルーとう
Kangaroo Island

オーストラリア,サウスオーストラリア州南東部,ヨーク半島の南方約 40kmにある島。面積 4352km2。東西約 140km,南北約 50km。一般に低い海食崖をもつ台地状地形で,土壌はやせている。 1948年以後ヒツジおよび大麦のための大規模な土地開墾が行われた。最初 1803年にアメリカのアザラシ狩りの漁師たちに占拠されたが,36年からサウスオーストラリア会社の入植地および捕鯨基地として利用された。中心地はかつての捕鯨基地キングズコートで,避暑地として知られる。西端には自然保護区域 (フリンダーズチェイス国立公園) が設定され,観光地でもある。石膏の埋蔵でも知られる。人口 2044 (1986) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンガルー島」の意味・わかりやすい解説

カンガルー島
かんがるーとう
Kangaroo Island

オーストラリア、サウス・オーストラリア州、アデレードの南西約120キロメートルにある島。面積4351平方キロメートル、人口4384(2001)。中心都市はキングズコートKingscote。主産業は観光と石膏(せっこう)採掘である。西部に自然保護地区がある。サウス・オーストラリア州最初の入植地(1836)。

[谷内 達]

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