普及版 字通 「カン・よろこぶ」の読み・字形・画数・意味
21画
[字訓] よろこぶ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(かん)。は毛角のある鳥の象。農耕儀礼としてその豊凶を卜する鳥占(とりうら)に用いたらしく、とはその吉兆をよろこぶ意である。(歓)・にもみなよろこぶ意がある。〔説文〕十下に「喜(款)するなり」とあり、款も祟(たたり)のように呪霊のある獣を用いて祈る意で、よろこぶ意がある。
[訓義]
1. よろこぶ、たのしむ。
2. 、うれえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヨロコブ 〔字鏡集〕 ヨロコブ
[語系]
・・・xuanはみなその義が近い。〔説文〕には喜楽、は喜款、は、は〔三倉〕に古のの字とする。款khuanもまた声義の近い字である。
[熟語]
愛▶・慰▶・益▶・懌▶・悦▶・説▶・快▶・▶・顔▶・喜▶・▶・忻▶・欣▶・迎▶・呼▶・娯▶・好▶・洽▶・聚▶・笑▶・心▶・然▶・暢▶・伯▶・服▶・▶・予▶・楽▶・楽▶
28画
[字訓] よろこぶ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(かん)。に(歓)・・など、よろこびさわぐ意がある。〔説文〕十上に「馬の名なり」とするが、〔孟子、尽心上〕に「の民は、如(くわんぐじょ)たり」のように、歓娯の意に用いる。
[訓義]
1. よろこぶ、やわらぎたのしむ。
2. 馬の名。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヨロコブ・ヨロコビ
[語系]
・(歓)・・xuanは同声。の声義を承け、歓び娯しむ意がある。
[熟語]
愛▶・説▶・焉▶・館▶・喜▶・欣▶・虞▶・迎▶・洽▶・合▶・心▶・然▶・附▶・愉▶・楽▶
[下接語]
欣・交・至・親・悲
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報