カーノ(英語表記)Cano, Alonso

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーノ」の意味・わかりやすい解説

カーノ
Cano, Alonso

[生]1601.3.19. グラナダ
[没]1667.9.3. グラナダ
スペインの画家彫刻家,建築家。絵をベラスケスとともに F.パチェコに,彫刻を J.モンタニェスに学ぶ。深みのある感情の表現にはやや欠けるが,調和的で優美な女性表現にすぐれた。絵画では聖母子図像新生面を開き,彫刻でも『無原罪の御やどり』 (1655~56) に範を残した。建築作品としてはグラナダ大聖堂ファサードなどがある。

カーノ
Cano, Melchior(Melchor)

[生]1509.1.6. タランコン
[没]1560.9.30. トレド
スペインの神学者。ドミニコ会士。サラマンカで教え,トリエント公会議 (1551~52) で活躍イエズス会に反対してフェリペ2世の反教皇政策を弁護したため,ドミニコ会総長就任はローマ承認を得られなかった。主著"De locis theologicis" (63) 。基礎神学確立

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android