ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガマグチヨタカ」の意味・わかりやすい解説
ガマグチヨタカ
Podargidae; frogmouths
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鳥綱ヨタカ目ガマグチヨタカ科に属する鳥の総称。同科Podargidaeには全部で12種いる。インド南部、スリランカ、タイ、マレーシア、フィリピン、ニューギニア、オーストラリアなどに分布する。全長20~50センチメートル、嘴(くちばし)は扁平(へんぺい)で先が鉤(かぎ)形をしており、付け根には剛毛が生えている。口が非常に大きいので、その名がついた。多くの種で、雌雄、年齢に関係のない赤褐色タイプと灰褐色タイプの2型がみられる。夜行性で、切り株や低い枝から地上にぱっと飛び降りて、昆虫やムカデやカエルなどをとって食べる。普通、森林内に雌雄2羽のつがいで暮らしている。巣は樹上の水平な枝のまたの部分につくり、皿形である。白い卵を1、2個産み、雌雄が交代で抱卵する。
[樋口広芳]
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