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がんの死亡率 がんのしぼうりつ

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家庭医学館の解説

がんのしぼうりつ【がんの死亡率】

●死亡原因の第1位を占める
 日本のがんによる死亡者は年々増え続け、厚生労働省の統計では、1981年についに死亡原因のトップとなり、その後も心臓病、脳卒中(のうそっちゅう)を引き離して、死亡率は上昇を続けています。
 2005年の日本人のがんによる死亡者数は約32万人に達し、全死亡者数に占める割合は30%を超え、これはほぼ3人に1人ががんで亡くなっているという計算になります。とくに40~64歳の人の死亡者中でがんによる死亡割合が高くなっています。
 こうした点からみても、がんは医学的にも社会的にも大きな問題となっているわけです。
●減少傾向にある胃がん、子宮(しきゅう)がん
 日本人のがんのなかでは、胃がん、子宮がんは減少傾向にあり、かわって肺がん乳がん、大腸(だいちょう)がんが増加する傾向にあります。
 胃がんによる死亡は1950年ごろは全がん中約半分を占めていました。最近でも全体では、減少したとはいっても、まだもっとも多いがんですが、死亡割合は約6分の1に減り、男性ではついに肺がんに追い抜かれています。
 女性では、胃がん、子宮がんの死亡率が減少する傾向にあります。ただし、子宮がんのなかでも、子宮頸(しきゅうけい)がんは減っていますが子宮体(しきゅうたい)がんの死亡率は増えています。
 胃がんや子宮がんの減少の原因は、胃がん検診、子宮がん検診の普及や、がんの診断法と治療法の進歩により助かる人が増えてきたことが考えられます。
 また、胃がんの場合は、戦後の食生活の改善(食品の種類や、塩蔵(えんぞう)から冷凍(れいとう)への保存法の変化)などがあげられ、子宮がんの場合は、女性の初婚の高齢化、出産回数の低下、風呂やシャワーの普及、栄養の改善など、生活環境の変化などがあげられます。
●肺がん、乳がん、大腸がんは増加
 死亡率がとくに増加傾向にあるのは、肺がん、大腸がん、肝(かん)がん、膵(すい)がん、胆道(たんどう)がん、乳がん、前立腺(ぜんりつせん)がん、卵巣(らんそう)がんなどです。増加する原因はがんの種類によって異なるでしょうが、共通要因として、食生活の変化(とくに、脂肪(しぼう)の多い食品の過剰(かじょう)摂取などの生活の欧米化)や、喫煙(きつえん)習慣の増加などが考えられています。

出典|小学館
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