クアンタン(読み)くあんたん(英語表記)Kuantan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クアンタン」の意味・わかりやすい解説

クアンタン
くあんたん
Kuantan

マレーシア本土、マレー半島東海岸パハン州州都。クアンタン川河口に位置し、南シナ海に臨む。人口28万3041(2000)。町の南部一帯は未開拓で湿原が展開する。人種構成ではマレー人が優越し、米作を行うが、ゴム栽培も一部では発展しつつある。半島を横断して西海岸のクアラ・ルンプール方面に至る国道起点でもあるため、太平洋戦争初期、マレー進攻を目ざす日本軍の上陸地となった。

[別技篤彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クアンタン」の意味・わかりやすい解説

クアンタン
Kuantan

マレーシア,マレー半島南部,パハン州の州都。南シナ海にのぞむ港町で,スズ,ゴム,コプラなどをシンガポールに積出す。織物人形銀細工などの家内工業発達。半島横断道路でクアラルンプールと結ばれるため,東西交通の要衝となっている。人口 13万 1547 (1980) 。

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