古代ギリシアのストア学派の哲学者。小アジアのアッソスの生まれ。ゼノンの後を継いでストア第2代の学頭となった。貧困のため、昼間は哲学を学び、夜間は庭園の水くみをして暮らしをたてたという。言行一致の人で、同じ教説を長く守った。自然学では進歩が遅く学友からロバと嘲(あざ)けられたが、「確かにゼノンの荷を背負って行けるのは私だけだろうよ」と答えた。年老いて歯医者に絶食を命ぜられたが、治癒したのちも「私はすでに道の果てにきている」と食を断ち続けて死んだ。弟子は、彼の後継者クリシッポス、マケドニア王アンティゴノス2世など。著述として『ゼウスの賛歌』がある。
[田中享英 2015年1月20日]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新