クント(読み)くんと(その他表記)August Adolph Eduard Eberhard Kundt

デジタル大辞泉 「クント」の意味・読み・例文・類語

クント(August Adolf Eduard Eberhard Kundt)

[1839~1894]ドイツ物理学者気体固体中における音波速度の正確な測定法を示すなど、音響学貢献

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精選版 日本国語大辞典 「クント」の意味・読み・例文・類語

クント

  1. ( August Kundt アウグスト━ ) ドイツの物理学者。ベルリン大学教授。「クントの実験」によって、気体と固体における音波の速度測定の方法を示した。また光学における異常分散や磁気光学の研究業績を残した。(一八三九‐九四

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クント」の意味・わかりやすい解説

クント
くんと
August Adolph Eduard Eberhard Kundt
(1838―1894)

ドイツの物理学者。シュウェーリンの生まれ。ベルリン大学に学び、1864年学位を取得。同大学の私講師を経て、チューリヒウュルツブルクの大学で研究し、1872年ストラスブール大学教授となった。1888年にはヘルムホルツの後継者としてベルリン大学実験物理学教授兼ベルリン物理学研究所所長に就任した。1866年、今日では物理の学生実験として行われるクントの実験装置を考案した。この装置で気体および固体中の音波の速度を測定し音響学に貢献した。さらに光学においては異常分散の問題を扱い、液体蒸気だけでなく金属についても実験した。そのほか磁気光学の分野でも業績を残した。

[佐藤 忠]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クント」の意味・わかりやすい解説

クント
Kundt, August Adolph Eduard Eberhard

[生]1839.11.18. シュウェリン
[没]1894.5.21. リューベック近郊イスラエルスドルフ
ドイツの物理学者。ライプチヒ大学,ベルリン大学に学び,チューリヒのスイス連邦工科大学教授 (1868) ,ウュルツブルク大学教授 (70) を経て,シュトラスブルク大学教授 (72) 。 H.ヘルムホルツの後任としてベルリン大学教授 (88) 。音響学,光学を専門とし,さまざまな気体・固体中での音速の正確な決定法を開発したことで知られる。また物質中での光の異常分散の研究,磁場における光の偏光面の回転の研究も有名。レントゲンの師としてもよく知られている。

クント
Kundt, Hans Anton Wilhelm Friedrich

[生]1869
[没]1939
ドイツの軍人,将軍。第1次世界大戦では,マッケンゼン元帥の幕僚として,東欧戦線に活躍。その後しばしばボリビアにおもむき,パラグアイに対するチャコ戦争に際してボリビア軍司令官として名をはせた。

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