ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラッベ」の意味・わかりやすい解説
グラッベ
Grabbe, Christian Dietrich
[没]1836.9.12. デトモルト
ドイツの劇作家。ライプチヒ,ベルリンで法律を学び,のち故郷に帰って弁護士になったが,飲酒癖と不幸な結婚から職を失い,窮乏のうちに 34歳で死亡。一貫して歴史上の英雄が現実に挫折する悲劇性を追求。群衆描写にすぐれ,シュトゥルム・ウント・ドラング運動の最後を飾るとともに表現主義の先駆をなす。主作品『テオドール・フォン・ゴートラント公』 Herzog Theodor von Gothland (1827) ,『ドン・フアンとファウスト』 Don Juan und Faust (29) ,『ナポレオン,または百日天下』 Napoleon oder Die hundert Tage (31) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報