ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリゴーリエフ」の意味・わかりやすい解説
グリゴーリエフ
Grigor'ev, Apollon Aleksandrovich
[没]1864.10.7. ペテルブルグ
ロシアの評論家,詩人。下級官吏の家に生れ,モスクワ大学に学んだ。 1846年処女詩集を刊行。この頃各種の雑誌に評論を発表しはじめ,51~56年には『モスクワ人』 Moskvityanin誌の主導的な評論家となった。 61年 F.ドストエフスキーと親交を結び,雑誌『時代』『世紀』に寄稿。スラブ主義や芸術至上主義者,革命的民主主義者を「理論家」と呼んで対立した。おもな評論に,『プーシキン死後のロシア文学大観』 Vzglyad na russkuyu literaturu po smerti Pushkina (1859) ,『わが国の文学における国民性理念の発達について』O razvitii idei narodnosti v nashei literature (61~62) などがある。
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