グロビゲリナ軟泥(読み)グロビゲリナなんでい(英語表記)globigerina ooze

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グロビゲリナ軟泥」の意味・わかりやすい解説

グロビゲリナ軟泥
グロビゲリナなんでい
globigerina ooze

主としてグロビゲリナ (→タマウキガイ ) などの浮遊性有孔虫の石灰質殻から成る軟泥で,ほかに黄色鞭毛藻の一種コッコリスなどの生物遺骸やコロイド状物質を含む。赤粘土とともに深海性堆積物の代表的なもので,海洋底の 40%以上に分布している。有孔虫の生産性が高い低緯度地域で,かつ陸源物質の供給の少い遠洋で,炭酸塩の溶解の少い水深 4000~5000m以浅の海域に広く分布する。太平洋南半部,大西洋インド洋に多い。

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