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こそあど コソアド

デジタル大辞泉の解説

こ‐そ‐あ‐ど

現代語の、代名詞形容動詞副詞連体詞の中で、指し示す働きをもつ語をまとめた呼び方。「これ・それ・あれ・どれ」(代名詞)、「こんな・そんな・あんな・どんな」(形容動詞)、「こう・そう・ああ・どう」(副詞)、「この・その・あの・どの」(連体詞)などが、それぞれ、コ系(近称)・ソ系(中称)・ア系(遠称)・ド系(不定称)の指示系列に整理される事実をいう。

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大辞林 第三版の解説

こそあど

現代における話し言葉の「指示する語」の体系の名称。話し手との関係によって近称・中称・遠称・不定称に分類され、それぞれの語頭に「こ・そ・あ・ど」という共通する部分があることから名付けられた。「これ」「それ」「あれ」「どれ」、「こう」「そう」「ああ」「どう」、「こんな」「そんな」「あんな」「どんな」、「この」「その」「あの」「どの」などのように、代名詞・副詞・形容動詞・連体詞にまたがる。 〔佐久間鼎かなえの用語に始まる〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

こそあど
こそあど

現代日本語の指示代名詞は、事物「これ・それ・あれ・どれ」、方角「こちら・そちら・あちら・どちら(こっち・そっち・あっち・どっち)」、場所「ここ・そこ・あそこ・どこ」というように、「こ・そ・あ・ど」という整然とした体系をなしている。この現象は、名詞的な語ばかりでなく、連体詞的な「こんな・そんな・あんな・どんな」および「この・その・あの・どの」や、副詞的な「こう・そう・ああ・どう」にもみいだされる。これは、「こ」系で近称を、「そ」系で中称を、「あ」系で遠称を、「ど」系で不定称を表すものである。佐久間鼎(かなえ)はこれを「〈こそあど〉の体系」とよんだ。なお、近称とか遠称とかいっても、単に距離が問題なのではなく、「こ」は話し手の勢力圏にあること、「そ」は聞き手の勢力圏にあること、「あ」は両者の勢力圏の外にあることを示すものである。[山口佳紀]
『佐久間鼎著『現代日本語の表現と語法』(1936・厚生閣)』

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