心理学者、国語学者。千葉県東金(とうがね)市に生まれる。東京帝国大学哲学科卒業。1923年(大正12)より2年間ドイツ、フランスに留学してゲシュタルト心理学を修めた。帰国後、九州帝国大学教授(心理学)、東洋大教授(心理学、国語学)などを歴任。1965年(昭和40)には紫綬褒章(しじゅほうしょう)を受章。翌1966年日本学士院会員(心理学)となる。『日本音声学』『音声と言語』『現代日本語の表現と語法』『現代日本語法の研究』『日本語のかなめ』など多くの著書がある。日本語の音声学的研究(とくにアクセント)や語法研究の分野で大きな功績を残した。とりわけ、指示語「こそあど」に関する研究が後の研究者に与えた影響は大きい。
[尾上圭介 2018年10月19日]
大正・昭和期の心理学者,言語学者 東洋大学学長。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
心理学者,音声学者,国語学者。千葉県東金市に生まれる。東京帝大哲学科で心理学を修め,さらにベルリン大学に留学,ゲシュタルト心理学の影響を強く受けた。1925年,帰国して九州帝大教授,49年退官まで心理学講座を担当した。心理学と並行して音声学の研究も試み,日本語のアクセントの体系と本質について,先駆的な業績を残し,また,心理主義による独自の文学学説を提起した。66年日本学士院会員。主著《ゲシタルト心理学》(1930),《日本音声学》(1929),《現代日本語の表現と語法》(1936)など。
執筆者:山田 武
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