日本大百科全書(ニッポニカ) 「コートハウス」の意味・わかりやすい解説 コートハウスこーとはうすcourt house 欧米では裁判所や法廷、判事室、書記の事務所、場合によっては、その他の公式な事務室などをもつ建物を意味するが、日本では建物または塀で囲われた空地をもつ住宅をさす。夏季に湿気の少ない欧米では中庭の利用価値が高いために、この形式が好まれており、とくに南ヨーロッパでは伝統的に用いられている。日本でも平安時代、とくに京都では古くから存在していたらしい。敷地いっぱいに建物を建て、内側に中庭をとれるので、家の建て込んだ敷地に適しているといえる。[中村 仁] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例