サスカトゥーン(読み)さすかとぅーん(英語表記)Saskatoon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サスカトゥーン」の意味・わかりやすい解説

サスカトゥーン
さすかとぅーん
Saskatoon

カナダ、サスカチェワン州中南部の都市。人口19万6811(2001)。リジャイナの北西240キロメートル、サウスサスカチェワン川に臨み、同州居住地域のほぼ中心部に位置している。カナダ太平洋鉄道およびカナダ国有鉄道が通過し、鉄道分岐駅である。春小麦地帯の中心地で、広大な後背地をもち、穀物畜産物集散地として重要なほか、製粉業、食品、皮革製造、化学工業も盛ん。精油セメント、カリ塩精製の大規模工場もある。1883年禁酒主義者の首都として建設された。1906年に市制施行。07年創立のサスカチェワン大学、カーネギー図書館があり、同州の教育・文化の中心でもある。市の名称は、この地方に生育する赤い野イチゴのインディアン名に由来している。

[山下脩二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サスカトゥーン」の意味・わかりやすい解説

サスカトゥーン
Saskatoon

カナダ,サスカチュワン州南西部の都市。南サスカチュワン川河畔にある。 1883年禁酒主義者たちの植民地の首府として建設され,地名はこの地方の食用イチゴをさすクリーインディアンの言葉「ミサスカトゥーミナ」にちなむ。肥沃なカナダ穀倉地帯の中心にあり,小麦の大集散地をなすとともに周辺農村部への物資供給の中心で,製粉,機械器具,金属缶詰,皮革などの諸工業が立地。2つの大陸横断鉄道が通じるほか多くの道路が集中する。 1907年創立のサスカチュワン大学など,教育機関や研究施設も多い。人口 22万2189(2011)。

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