サマン(読み)さまん(英語表記)Albert Samain

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サマン」の意味・わかりやすい解説

サマン
さまん
Albert Samain
(1858―1900)

「秋と黄昏(たそがれ)の詩人」とうたわれるフランス象徴派の詩人。リールに生まれ、パリに出て『メルキュール・ド・フランス』誌創刊に協力する。代表作に象徴派風の第一詩集『王女の庭で』(1893)、高踏派風の第二詩集『壺(つぼ)の肌に』Au flanc du vase(1898)がある。ほかに遺稿詩集『黄金馬車』(1901)、『コント集』(1902)、2幕の詩劇『ポリュペモス』(1904上演)などがある。

[窪田般彌]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サマン」の意味・わかりやすい解説

サマン
Samain, Albert Victor

[生]1858.4.3. リール
[没]1900.8.18. マニレアモー
フランスの象徴派詩人。作品は処女詩集『王女の庭で』 Au Jardin du l'infante (1893) 以下,高踏派への回帰を示す『花瓶の面に』 Au Flancs du vase (98) ,『黄金の馬車』 Le Chariot d'or (1901) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報