デジタル大辞泉
「サマン」の意味・読み・例文・類語
サマン(Albert Victor Samain)
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サマン
- ( Albert Victor Samain アルベール=ビクトル━ ) フランス象徴派の詩人。憂愁と孤独の抒情に特徴がある。「メルキュール‐ド‐フランス」誌の創立に協力。詩集に「王女の庭にて」など。(一八五八‐一九〇〇)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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サマン
Albert-Victor Samain
生没年:1858-1900
フランスの詩人。北フランスのリールの生れ。1880年にパリに出,《メルキュール・ド・フランス》誌の創刊(1889)にも協力したが,小身の公吏として病弱のうちに母子2人暮しの孤独な生涯を送った。処女詩集《王女の庭にて》(1893)の甘美でもの憂く漠とした悲哀感を漂わす詩風によって象徴派の一人とも目されるが,第2詩集《花瓶の胴に》(1898)はむしろ高踏派的な形式美を志向して諧調に富む異教的雰囲気を醸し出す。さらに遺稿詩集《黄金の車》(1901)では,この二つの傾向が混交しつつ愁いを帯びた優雅さという彼の持味をよく示している。彼の詩は流派を離れて世紀末のデカダンの潮解的風土に咲き出た繊弱な病める花々であったといえる。
執筆者:松室 三郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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サマン
さまん
Albert Samain
(1858―1900)
「秋と黄昏(たそがれ)の詩人」とうたわれるフランス象徴派の詩人。リールに生まれ、パリに出て『メルキュール・ド・フランス』誌創刊に協力する。代表作に象徴派風の第一詩集『王女の庭で』(1893)、高踏派風の第二詩集『壺(つぼ)の肌に』Au flanc du vase(1898)がある。ほかに遺稿詩集『黄金の馬車』(1901)、『コント集』(1902)、2幕の詩劇『ポリュペモス』(1904上演)などがある。
[窪田般彌]
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サマン
Samain, Albert Victor
[生]1858.4.3. リール
[没]1900.8.18. マニレアモー
フランスの象徴派詩人。作品は処女詩集『王女の庭で』 Au Jardin du l'infante (1893) 以下,高踏派への回帰を示す『花瓶の面に』 Au Flancs du vase (98) ,『黄金の馬車』 Le Chariot d'or (1901) など。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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サマン
フランスの詩人。《メルキュール・ド・フランス》誌の創刊に関係し,その主要な寄稿者。象徴派(象徴主義)に影響を受けた。詩集《王女の庭にて》《壺の胴に》《黄金の馬車》など。
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