家庭医学館 「サリチル酸中毒」の解説
さりちるさんちゅうどく【サリチル酸中毒】
[症状]
耳鳴り、難聴、めまいがおこります。耳鳴りはほとんどの人におこり、最後まで続きます。
当初は、呼吸数、換気量が増えて呼吸性アシドーシスがおこりますが、時間がたつと、脂肪の酸化が進み、代謝性アシドーシスもおこってきます。
子どもは、意識障害におちいることが多いのですが、おとなは意識がはっきりしています。
重症になると肺水腫(はいすいしゅ)がおこり、生命が危険になります。
[治療]
事故から10時間以内であれば、初期治療(「医師が行なう中毒の初期治療」)の胃洗浄をします。
脱水を改善するための点滴、尿からの薬の排泄(はいせつ)をうながすための強制利尿を行ないます。