サンタ・マルタ(読み)さんたまるた(英語表記)Santa Marta

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンタ・マルタ」の意味・わかりやすい解説

サンタ・マルタ
さんたまるた
Santa Marta

南アメリカ北西部、コロンビア北部、カリブ海に面する都市。マグダレナ県の県都。人口37万4933(1999)、51万5717(2019推計)。スペイン人がアンデス高原への前進基地として1525年に建設した町で、近代的なリゾート・ホテル群と18世紀植民地時代の建築物が対照をなす。付近で19世紀後半からカカオサトウキビバナナプランテーションが開設され、世界的なバナナの積出し港となった。350年の歴史を有するバシリカ・メノール教会、シモン・ボリーバルが晩年を送った農園郊外の野鳥獣保護区になっている大湿地帯などに観光客が集まる。

[山本正三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンタ・マルタ」の意味・わかりやすい解説

サンタマルタ
Santa Marta

コロンビア北西部,マグダレナ州の州都アンデス山脈北端をなすサンタマルタ山地の北西麓,カリブ海の小湾にのぞむ港湾都市。同国最古の町で,1525年建設され,スペイン植民地ヌエバグラナダの港として発展。 19世紀なかばにその貿易量は南西カルタヘナに迫ったが,汽船航行可能な内陸への水路がなかったため,その後一時衰退。 1880年代後背地でバナナ栽培が始るとともに,その積出港となり,1961年首都ボゴタとの間に鉄道が開通してから急速に発展。近年は海浜保養地としても発展。人口 17万 8244 (1985) 。

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