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カナダ,オンタリオ州西部,スペリオル湖北西岸の典型的な港湾都市。大都市域人口12万6519(2005)。1970年にフォート・ウィリアムとポート・アーサーの双子都市が合併して成立した。西部の穀倉地帯と結ぶカナダ・パシフィック鉄道の完成(1885)に伴い,小麦などの農産物を五大湖を通じて積み出す重要な港となった。現在もセント・ローレンス水路の拠点である。
執筆者:正井 泰夫
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カナダ、オンタリオ州南西部の港湾都市。スペリオル湖北西岸に立地し、セント・ローレンス水路の拠点にあたる。人口10万9016(2001)。背後に豊かな炭田を控え、鉱産物の重要な積出し港でもある。五大湖地方への小麦、石炭を集荷するため、巨大な穀物貯蔵庫、貯炭場がある。機械、パルプ、製紙工業が盛ん。フランス人が17世紀に建設した交易所フォート・ウィリアムと、19世紀中ごろ建設したポート・アーサーとが1970年合併してできた都市である。
[山下脩二]