ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンヘドリン」の意味・わかりやすい解説
サンヘドリン
Sanhedrin
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翻訳|Sanhedrin
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ローマ統治時代、エルサレムにあったユダヤ人の最高自治機関。最高評議会、最高法院などと訳される。構成員は71人で、おもに祭司とパリサイ派の律法学者などからなる。律法の解釈によってユダヤ人の宗教生活全体を規定し、さらに宗教共同体の徴税と裁判を担当した。ユダヤ法に基づくサンヘドリンの裁判が死刑の判決を下せたかどうかは論争のある問題であるが、ローマから派遣された属州総督の同意があれば、それも可能であった。イエス・キリストもそのようにして死刑の判決を下された。サンヘドリンは紀元70年のエルサレム陥落後解体し、その機能の一部は地方に残った。なお、エルサレム以外に存在したサンヘドリンは小サンヘドリンとよばれる。
[森安達也]
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