日本大百科全書(ニッポニカ) 「サービスエリア」の意味・わかりやすい解説
サービスエリア(放送、通信)
さーびすえりあ
service area
おもにラジオやテレビの放送が実用的に十分に良好に受信できる範囲の地域をいうが、高度情報通信システムや自動車電話、携帯電話など、通信ネットワークの送受信可能範囲の地域をも意味する。放送の場合は周波数や地形によって異なるのはもちろんであるが、そのほか、送信アンテナの地上高や、その地上有効放射電力によって異なってくる。放送局では大、小の中継局を設けて、自局のサービスエリア内の良好な受信の確保に努めている。もともと通信技術上の用語で、良聴区域などともいわれたが、放送局や通信事業者としては、それはそのまま自局・自社の活動範囲を意味することになり、営業上、基本的な指標として用いられている。
[後藤和彦]
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