シェアウェア(読み)しぇあうぇあ(英語表記)shareware

翻訳|shareware

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シェアウェア」の意味・わかりやすい解説

シェアウェア
しぇあうぇあ
shareware

ソフトウェアの配布方式の一つ。機能は無制限で使用できるが一定期限があったり、一部機能の制限がつくソフトウェアにおいて、代金を支払うことにより各種の制限が解除されるシステムである。ネットワーク上またはディスクメディアなどの媒体で簡易的に配布し、銀行振り込みやクレジットカードでの決済で精算する形式が多い。

 1980年代前半に、個人によるソフトウェア開発の労に報いるためのシステムとしてアメリカで始まり、日本では1980年代後半から1990年代にかけて、Nifty SERVE(ニフティサーブ)、PC-VAN(ピーシーバン)などのパソコン通信、1990年代後半からはインターネット上で広まった。当初は個人がパソコン通信のフォーラムに投稿するケースや、開発者自身のホームページで配布する形式が多かった。その後「ベクター」や「窓の杜(もり)」などのポータル的なサイトがソフトウェアを用途別に整理、詳細な機能や対応OSの説明をつけて定型的に紹介するようになり、とくにベクターがソフト使用料金の代理徴収を開始してからは、広く利用されるようになった。なお、スマートフォンタブレットにおいては、iOS(アイオーエス)ではApp Store(アップストア)、Android(アンドロイド)ではGoogle Play(グーグルプレイ)など、登録審査を必要とするストアからアプリを購入するか無償ダウンロードすることがほとんどであり、シェアウェアという概念は存在しない。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android