シベニク(読み)しべにく(英語表記)Šibenik

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シベニク」の意味・わかりやすい解説

シベニク
しべにく
Šibenik

クロアチア共和国南西部の都市。ダルマチア地方中部、クルカ川が流入する細長い湾の湾口に位置する商港都市。人口5万1553(2001)。トルコ抑圧から逃れたウスコック(海賊)によって建設されたともいわれている。ベネチアハンガリー支配ののち、1918年までオーストリアに支配された。一時イタリア領となり、1922年ユーゴスラビア王国領となる。第二次世界大戦後はユーゴスラビア社会主義連邦共和国に属し、91年クロアチアが独立した。電力はクルカ川の滝から供給され、それを利用したアルミ精錬のほか、石油精製、鋳鉄、織物、染色処理などの工業が盛ん。町の背後の丘の上に12~13世紀のサンタ・アナ要塞(ようさい)がそびえ立つ。

[漆原和子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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