飲み物がわかる辞典 「シャルトルーズ」の解説
シャルトルーズ【Chartreuse(フランス)】
フランスのシャルトルーズ・ディフュージョン社が製造するリキュールの商標名。原料や製法は非公開だが、130種の薬草を用いるとされ、ブランデーにそれらを浸漬・蒸留し、熟成・加糖して製するとみられる。17世紀初頭アンリ4世の宮廷にもたらされたという不老長寿の霊酒の処方がシャルトルーズ教団に伝わり、1737年に修道士ジェローム・モーベックがこれに注釈をつけ、1764年に現在「シャルトルーズベール」と呼ばれる緑色のリキュールが誕生した。1838年には、修道士グルーノ・ジャケがこれより甘くまろやかな現在「シャルトルーズジョーヌ」と呼ばれる黄色のリキュールを考案した。ベールは「緑」の意で、アルコール度数は55度。ジョーヌは「黄」の意で、アルコール度数は40度、「リキュールの女王」と称される。