シャンボール城(読み)シャンボールジョウ

デジタル大辞泉 「シャンボール城」の意味・読み・例文・類語

シャンボール‐じょう〔‐ジヤウ〕【シャンボール城】

Château de Chambordフランス中部、ロアール‐エ‐シェル県、シャンボールにある城。フランス王フランソワ1世狩猟のための離宮として16世紀に建造。フランスルネサンス様式の代表的な城館建築として知られる。ロアール渓谷流域の古城のうち最大の規模を誇り、「シュリーシュルロアールとシャロンヌ間のロアール渓谷」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録されている。

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精選版 日本国語大辞典 「シャンボール城」の意味・読み・例文・類語

シャンボール‐じょう‥ジャウ【シャンボール城】

  1. ( シャンボールはChambord ) フランス中部、ロアール河流域にある城。フランス・ルネサンスの代表的城館建築の一つ。フランソワ一世の命で一五一九年起工、五〇年代に完成四隅に塔をもつ方形建物で、主要建物の中心に昇降別の二重らせん階段をもつ。

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世界の観光地名がわかる事典 「シャンボール城」の解説

シャンボールじょう【シャンボール城】

フランス中部の都市オルレアン(Orléans)近郊のシャンボール(Chambord)にある古城。ロワール渓谷の古城群のなかで最大の規模を持つ城である。もともとは、フランス王フランソワ1世(1494~1547年)が1519年、この一帯を治めていたブロワ伯の城館を狩猟館として大規模な改築を開始し、アンリ2世の治世下の1547年に完成した。現在のフランスルネサンス様式の城として完成したのは、ルイ14世統治下の1685年のことである。440個の部屋に84の階段がある城内は、フランソワ1世と交友のあったレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci、1452~1519年)の発想が多く取り入れられているといわれている。32kmの城壁に囲まれた広大な敷地内には1000haの森があり、鹿や猪など野生動物が生息している。この敷地内をサイクリングやドライブすることもできる。

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世界遺産情報 「シャンボール城」の解説

シャンボール城

美しい森に囲まれ、ロワール川流域に点在する数百の古城の中で最大規模のシャンボール城。フランソワ1世の命で建てられ、部屋数は440室、城を取り巻く塀の長さはフランス最長の31kmという壮大なスケールを誇ります。左右対象のルネサンス様式になっており、主要工事の終わるまで約20年、国庫のすべてをかけ1536年に完成しました。改築時の設計素案はレオナルド・ダ・ヴィンチと言われ、屋上テラスに続く二重螺旋階段は、人と人がすれ違わずに昇降できる仕組みとなっています。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャンボール城」の意味・わかりやすい解説

シャンボール城
シャンボールじょう
Château de Chambord

フランス,ロアール川流域に建てられたフランス初期ルネサンスの城館。フランソア1世の狩猟の館として 1519年起工,主館完成は 1537年,東翼は 1539年,西翼は王の死後 1550年に完成。設計者不詳。イタリア人 D.コルトナの計画を実施に移す過程でフランス人の石工が修正したとする説が有力であるが,定説にはいたっていない。 1981年世界遺産の文化遺産に登録。

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