フランス中部の都市オルレアン(Orléans)近郊のシャンボール(Chambord)にある古城。ロワール渓谷の古城群のなかで最大の規模を持つ城である。もともとは、フランス王フランソワ1世(1494~1547年)が1519年、この一帯を治めていたブロワ伯の城館を狩猟館として大規模な改築を開始し、アンリ2世の治世下の1547年に完成した。現在のフランスルネサンス様式の城として完成したのは、ルイ14世統治下の1685年のことである。440個の部屋に84の階段がある城内は、フランソワ1世と交友のあったレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci、1452~1519年)の発想が多く取り入れられているといわれている。32kmの城壁に囲まれた広大な敷地内には1000haの森があり、鹿や猪など野生動物が生息している。この敷地内をサイクリングやドライブすることもできる。