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しらせ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

しらせ

防衛省所属の極地用観測船。1981年12月,日本鋼管鶴見製作所で進水。1982年秋の第25次南極観測から使用。基準排水量 1万1600t,全長 134m,最大幅 28m,深さ 14.5m。ディーゼル発電による電気推進式で,軸馬力が 1基 1万馬力のスクリューを 3基備え,最大速力 19kn,連続砕氷能力氷厚 1.5m,大型ヘリコプタ 2機を搭載し,乗員数 170(ほかに観測隊員 60)。船首には厚さ 45mmの低温用高張力鋼板を使用し,水面との角度を 21°と鋭くして,『ふじ』の約 2倍の砕氷能力をもつ。艦名は白瀬氷河にちなむ。2008年退役。2009年同名の後継艦が竣工。(→砕氷船

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デジタル大辞泉の解説

しらせ

日本の第三代南極観測船。昭和57年(1982)、第二代ふじに続いて第二十五次から第四十九次の観測に従事。厚さ1.5メートルの氷を連続砕氷する能力をもつほか、氷丘に乗り上げて身動きが取れなくなった場合に、船体を左右や前後に揺すって脱出する装置を備える。退役後は千葉県船橋港で一般公開されている。
日本の第四代南極観測船。初代しらせの老朽化に伴い、平成19年(2007)に建造。第五十一次以降の観測に従事。初代と同じ厚さ1.5メートルの氷の連続砕氷する能力をもつ。また、塗装剝離による海洋汚染を防ぐため、喫水付近にステンレス外装を使用。また融雪用散水装置を備える。

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百科事典マイペディアの解説

しらせ

〈宗谷〉,〈ふじ〉に次ぐ第3番目の南極観測用砕氷艦。1981年12月進水,1983年11月就航。満載排水量1万8990トン。長さ134m,幅28m,ディーゼル電気推進,速力19ノット,連続砕氷能力1.5m。
→関連項目昭和基地南極観測南極観測船

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知恵蔵miniの解説

しらせ

海上自衛隊の南極観測船(砕氷船)の名称。アラートオレンジの船体が特徴で、海上自衛隊で最大級の規模を誇る船舶。初代「しらせ」は南極観測船として3代目にあたり、1982年11月12日に就役、2008年7月30日に退役した。基準排水量1万1600トン、全長134メートル、全幅28メートル。1983年の第25次〜第49次観測隊まで、計25回にわたって南極観測の輸送支援を行い退役。2010年、民間の気象情会社「ウェザーニューズ」に売却された後、環境情報発信基地「SHIRASE」として生まれ変わり、千葉県船橋港に係留・公開されている。次ぐ2代目「しらせ」は、05年に発注され09年5月20日に就役した。基準排水量1万2500トン、全長138メートル、全幅28メートル。12年初めの公開では、例年にない厚い氷に阻まれ、氷塊により右舷を破損。その場での越冬も検討されたが自力で氷海を脱し、同年4月に帰還した。

(2012-11-14)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

しらせ
しらせ

「ふじ」にかわる南極観測船として建造された防衛庁(現防衛省)の砕氷艦。南極・昭和基地の南約100キロメートルにある白瀬(しらせ)氷河にちなんで命名された。基準排水量1万1600トン、全長134メートル、軸馬力3万馬力、最大速力約19ノットで、1.5メートルの連続砕氷能力があり、乗員170名のほかに観測隊員など60名が乗船できる。1982年(昭和57)日本鋼管鶴見製作所で建造された。「ふじ」に比べて排水量は約2倍、軸馬力は2.5倍、砕氷能力も約2倍になっている。砕氷時に氷から受ける力に対応した船首構造、氷に閉じ込められた場合の外力に対する横肋骨(ろっこつ)方式や耐氷帯方式外板などの特徴がある。また、氷盤に乗り上げたり氷丘に突っ込んで動きがとれなくなったときに、自ら船体を揺すって離脱するためのヒーリング(横傾斜)、トリミング(前後傾斜)用のタンク装置をもっている。氷状偵察用として1機、物資輸送用として2機のヘリコプターのほか、近代的な各種の観測装置を装備している。[茂在寅男]

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世界大百科事典内のしらせの言及

【海上自衛隊】より

…また,97年にはロシア・タンカーのナホトカ号遭難・重油流出事故で,艦艇のべ920隻を派遣して62万5310lの重油を回収するなどの活動もしている。民生協力としては,南極地域観測に対して,1965年度以降砕氷艦〈ふじ〉によって,83年以降は砕氷艦〈しらせ〉によって,毎年観測隊員,観測器材,食糧等の輸送その他の協力を行っている。さらに,特殊な業務として,毎年12月下旬から5月中旬にかけて気象庁が行う〈海氷予報業務〉に対して,1957年以降航空機によるオホーツク海沿岸から根室海峡および釧路南東海域における海氷観測への協力を行っている。…

【昭和基地】より

…その後基地は一時閉鎖され,66年の第7次観測により再開,現在まで越冬観測が続けられている。この間観測船として,最初は〈宗谷〉が使用され,その後65年には〈ふじ〉が,83年には〈しらせ〉が就航した。第1次に11名で始まった越冬観測は82年には35名で行われた。…

※「しらせ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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