出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ジャガタラお春
ジャガタラおはる
Jeronima Marina
[生]1624. 長崎
[没]1697. バタビア(現ジャカルタ)
江戸時代の女性。「ぜらうにま」の自署がある。父はイタリア人舵手の N.マリン,母は長崎の日本人マリア。鎖国のため 1639年母と姉と姉の息子とともに 15歳でバタビア (ジャカトラ) に追放されたが,46年には東インド会社社員で平戸生れの混血オランダ人 S.シモンセンと結婚し,4男3女をもうけた。夫は事務員補から次第に昇進して,税関長,中国人遺産管理委員,孤児財産管理委員を歴任後,独立して市民となり,貿易業を営み,教会の長老をもつとめた。 72年夫の病死後もその遺産で裕福に暮し 92年5月 17日と 97年3月 20日に遺言状をしたため,97年4月 25日以前に死んだ。長崎の叔父にあてた手紙の写しが今も残るが,『長崎夜話草』に載るお春のジャガタラ文はその著者西川如見の創作である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ジャガタラお春 (ジャガタラおはる)
生没年:1624-97(寛永1-元禄10)
イタリア人の航海士ニコラス・マリンと日本人のマリアの娘で,1639年15歳のとき,母,姉,甥とともにジャガタラ(ジャカルタ)に追放された。21歳で平戸生れのシモン・シモンセンと結婚。7人の子供が生まれ,夫が東インド会社で昇進し,後に独立して貿易を営んだため豊かな生活を送った。西川如見《長崎夜話草》に,お春のジャガタラ文を,如見が潤色して収めたので有名になった。
執筆者:永積 洋子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ジャガタラお春 ジャガタラ-おはる
1626-1697 江戸時代前期の女性。
寛永3年生まれ。父はイタリア人航海士。寛永の鎖国により,寛永16年母,姉とともにジャガタラ(ジャカルタ)に追放される。オランダ人と結婚し,7子をもうけたという。日本におくったとされる「ジャガタラ文」が西川如見(じょけん)の「長崎夜話艸(やわそう)」にみえるが,これは如見の創作ともいう。元禄(げんろく)10年死去。72歳。肥前長崎出身。
【格言など】日本恋しや,行かしや,見たや見たや見たや(「長崎夜話艸」)
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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じゃがたらおはる【じゃがたらお春】
長崎のじゃが芋焼酎。酒名は、じゃが芋が「じゃがたら芋」と呼ばれていたことと、地元の民話「じゃがたらお春」にちなみ命名。原料はじゃが芋、麦、米麹。アルコール度数25%。蔵元の「福田酒造」は元禄元年(1688)創業。清酒「福鶴」の醸造元。所在地は平戸市志々伎町。
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
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じゃがたらお春
長崎県、福田酒造株式会社が製造・販売する焼酎。原料にジャガイモを使用。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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