ジャフナ(読み)じゃふな(英語表記)Jaffna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャフナ」の意味・わかりやすい解説

ジャフナ
Jaffna

スリランカ北端部,ジャフナ半島南西部の港町。ジャフナ県の県都。前 204年タミル人侵入,のちタミル王国の首都となり,1617年ポルトガル人が占領,58年オランダ領,1795年イギリス領となった。現在でも北部タミル人居住地域の商業,行政,文化の中心地。港はジャフナ潟湖にのぞむ良港で,漁業のほか綿花,タバコ,木材果物などを集散,インドやミャンマーなどとの沿岸貿易も行われる。オランダ人建設の砦 (1680) や聖堂 (1706) ,ジャフナ大学がある。コロンボと鉄道,道路で結ばれる。人口 12万 9000 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャフナ」の意味・わかりやすい解説

ジャフナ
じゃふな
Jaffna

スリランカ北部の都市セイロン島の北端に突き出るジャフナ半島の付け根に位置し、大きな潟に沿って発達する。人口12万9000(1990)。紀元前1世紀からタミル人が支配し、1617年ポルトガルが占領するまで続いた。現在でもタミル人の居住地域の中心である。市公会堂、警察、裁判所、県庁、財務庁、農水庁など多数の役所のほか大学もある。沿岸漁業の中心となる良港があり、ジャフナ半島で産する果物、農作物集散地でもある。

吉野正敏

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