新撰 芸能人物事典 明治~平成 「ジョージ川口」の解説
ジョージ川口
ジョージカワグチ
- 職業
- ジャズ・ドラマー
- 肩書
- ジョージ川口とビッグ・フォア主宰
- 本名
- 川口 譲治(カワグチ ジョウジ)
- 生年月日
- 昭和2年 6月15日
- 出生地
- 京都府 京都市西宝寺
- 出身地
- 旧満州・大連
- 学歴
- 大連実業工科修了
- 経歴
- 父は日本ジャス界の草分けの一人であるサックス奏者・川口養之助。昭和8年中国に渡る。大連で米国映画「ハリウッド・ホテル」のジーン・クルーパを見てドラムのとりこになる。20年プロとして大連でインターナショナルバンドに入り、ソ連軍相手にクラブで演奏活動を行う。22年引揚げ、同年5月より三木トリロー楽団に入る。24年アズマニアン、同年ゲイ・セプテットを経て、27年中村八大、松本英彦らとビッグ4を結成、空前のジャズブームを起す。以来、メンバーの交代がありながらも一貫してビック4を率い、日本ジャズ界を代表するドラマーとして活躍。スピード感とパワーにあふれた豪快なドラムソロが持ち味で、トレードマークの口ヒゲとユニークな人柄で多くの人に親しまれた。また渡辺貞夫、山下洋輔、日野皓正ら一流のジャズマンを発掘・育成した。56年ジャズ界から初めて芸術選奨文部大臣賞を、57年ニューオーリンズ市から日本にジャズを広めた功労者として名誉市民賞を受賞。60年ジャズ生活40周年、平成2年45周年記念リサイタルを開いた。代表作に「ザ・ビッグ4」「スーパー・ドラム」「ジョージ川口・プレイズ・ハービー・ハンコック」などがある。趣味の射撃では東京オリンピックでクレー射撃国際審判員を務めた。
- 受賞
- 芸術選奨文部大臣賞(大衆芸能部門)〔昭和56年〕 紫綬褒章〔昭和63年〕,勲四等旭日小綬章〔平成9年〕 南里文雄賞(第6回)〔昭和55年〕,ニューオーリンズ市名誉市民賞〔昭和57年〕,ジャズディスク大賞(制作企画賞 第21回)〔昭和62年〕,日本レコード大賞(特別功労賞 第45回)〔平成15年〕
- 没年月日
- 平成15年 11月1日 (2003年)
- 家族
- 父=川口 養之助(ジャズの草分け),二男=川口 雷二(ロック・ドラム奏者)
- 伝記
- 玉置宏の昔の話でございます植木等のみなさんおそろいでいつも命がけ―小説ジョージ川口物語 玉置 宏 著植木等デラックス 編安部 譲二 著(発行元 小学館ファンハウス,扶桑社〔発売〕日本テレビ放送網 ’04’92’92発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報