ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョージ川口」の意味・わかりやすい解説
ジョージ川口
ジョージかわぐち
[没]2003.11.1. 東京,渋谷
ドラム奏者。本名川口譲治。中国東北部満州の大連で育った。関東軍航空隊飛行士を経て父川口養之助の楽団でドラムを習得。1947年に帰国し,三木トリロー・バンドに参加。1949年レイモンド・コンデのゲイ・セプテットに加入して注目された。1953年にベースの小野満,テナー・サクソフォーンの松本英彦,ピアノの中村八大とビッグ・フォーを結成。爆発的な人気を得てジャズコンサート・ブームを巻き起こした。1954年からジョージ川口&ビッグ・フォー,臨時にスーパー・バンドを率いて活躍。若手の渡辺貞夫,日野皓正らを育成。日本ジャズ界をリードして発展に尽力した。川口の演奏の豪放な迫力,華麗で楽しい魅力は死の直前まで変わらなかった。得意曲は『ドラム・ブギ』。1980年度芸術選奨文部大臣賞,1988年紫綬褒章,1997年勲四等旭日小綬章を受けた。(→ジャズ)
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