じんま疹(読み)じんましん(英語表記)urticaria

  • (アレルギー疾患)
  • (子どもの病気)
  • (皮膚の病気)
  • Urticaria (Hives)
  • じんま疹 Urticaria

翻訳|urticaria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

膨疹,発斑ともいう。真皮上層に限局性,一過性浮腫で,扁平に隆起し,その形状はいろいろある。多くは紅色であるが,白色のものもある。かゆみがあり,掻くことで病変を生じ,短時間 (30分~2時間) で消失するものが多い。経過によって急性慢性に分ける。多くはヒスタミン,ときにアセチルコリン,まれにキニン類により毛細血管透過性が亢進することで起る。ヒスタミン性じんま疹は大小種々で,食物薬剤,寒冷などが原因になる。アセチルコリン性じんま疹は米粒大ぐらいまでの小型で,温熱,精神的ストレスなどによる。

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家庭医学館の解説

◎いくつかの種類がある
[どんな病気か]
 じんま疹は10~20%の人が一生に一度は経験するといわれるほど多い皮膚の病気です。皮膚に小さな膨(ふく)らみ(膨疹(ぼうしん))が急にでき、それがいろいろな形、大きさに広がり、周囲には赤み(紅斑(こうはん))がみられます。そして強いかゆみがあります。ふつう、これらの症状は数時間以内に消えますが、なかには1日以上残るものもあります。症状が激しいときには、まれに、のどの粘膜(ねんまく)が腫(は)れ、呼吸困難になることもあります。
●じんま疹の種類
 じんま疹にはいくつかの種類があります。ふつうにみられるじんま疹(1か月以内に治ってしまう急性(きゅうせい)じんま疹と、それ以上たっても治らない慢性(まんせい)じんま疹があります)のほかに、皮膚をかくと出る機械性(きかいせい)じんま疹(人工(じんこう)じんま疹)、冷たいものに触れると出る寒冷(かんれい)じんま疹、汗をかく状態になると出るコリン性じんま疹、日光に当たると出る日光(にっこう)じんま疹、さらになにかの物質(たとえば牛乳など)が触れたところから出る接触(せっしょく)じんま疹などがあります。
 ほかにもいくつかありますが、以上が日常よくみかけるものです。まぶたや唇(くちびる)、外陰部などが腫れるクインケ浮腫(ふしゅ)(血管性浮腫(けっかんせいふしゅ))もじんま疹の1つです。
●じんま疹がおこるしくみ
 じんま疹がおこるしくみにはいくつかあります。大きくアレルギー性とアレルギー性でないものとに分かれます。
 アレルギー性のものはIgE(免疫(めんえき)グロブリンE)という血清(けっせい)中の抗体(こうたい)が関係しています。たとえば、食べ物の成分(抗原(こうげん))に対するIgE抗体がからだの中にできると、皮膚のマスト細胞の細胞膜上で抗体と抗原との反応がおこり、そのマスト細胞からヒスタミンという物質が出て、じんま疹がおこるのです。
 ほかにもいろいろなかたちでIgEがじんま疹の発症にかかわっていることがわかってきています。
 また、補体と呼ばれる物質がアレルギー反応によって活性化されておこるじんま疹もあります。この場合は膨疹や紅斑が長く残り、ときに膠原病(こうげんびょう)などの全身性疾患にかかっている可能性もあります。
 麻薬類やある種の抗生物質などが、アレルギー反応をおこさないでマスト細胞からヒスタミンを出させ、じんま疹をおこすこともあります。また、アスピリンや非ステロイド系消炎鎮痛薬、アゾ色素などは、じんま疹を悪化させることがあります。
 さらに最近、精神的ストレスによって神経末端から出る神経ペプチドという物質も、じんま疹をおこす可能性のあることがわかってきました。
[原因]
 じんま疹はいろいろな原因でおこります。たとえば、薬物、食物、感染(細菌、ウイルス、真菌(しんきん)など)、虫刺され、物理的な刺激、心因(精神的ストレス)、そしてほかの病気に合併するものなど、じんま疹をおこす引き金になるものはきわめてたくさんあります。
 急性じんま疹では比較的原因を見つけやすいのですが、慢性じんま疹ではなかなか原因がわからないことが多いのです。さらに、全身性疾患の初発症状として、あるいはその部分症状としてじんま疹がおこることもあります。じんま疹をおこす全身性疾患には、膠原病、血管炎、免疫異常、感染症、血清病、薬疹(やくしん)・中毒疹(ちゅうどくしん)、内臓悪性腫瘍(しゅよう)、消化器病変などいろいろなものがあります。
[検査と診断]
 じんま疹の診断は、その症状からさほどむずかしくはありません。しかし、じんま疹がおこるしくみや原因を探しだせないことはしばしばあります。じんま疹の原因は、検査をすればすぐわかるというものではないのです。そこで、検査を受けるときには、じんま疹が出るときの状況、じんま疹の症状や経過、体調などをできるだけ詳しく医師に伝えることがとてもたいせつです。医師はそれらの情報をもとにして、どのような検査をすればよいかを決めるのです。
◎慢性の場合は根気よく治療
[治療]
 じんま疹の治療でもっともたいせつなことは、原因を見つけ、それを取り除くことです。しかし、じんま疹、とくに慢性じんま疹では、原因を見つけ出すことがむずかしいことが多いため、まず薬物によって症状を抑える対症療法が行なわれます。
 日常みられる多くのじんま疹はヒスタミンによっておこるものです。そこで、薬物療法としてはヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬(H1ブロッカー)がまず選ばれます。たくさんの製剤がありますが、それぞれの薬の効果や副作用(眠けなど)の現われ方には個人差があるため、漫然と同一の薬を使うのではなく、常にその薬剤の効き方や副作用をチェックしておくことがたいせつです。
 慢性じんま疹の場合、かなり長期間、抗ヒスタミン薬を服用することになります。じんま疹がおこったときだけ服用するのではなく、症状がないときでも2週間程度続けて服用し、医師の指示によってしだいに減量していきます。抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬も同様に使用されます。
 副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン(ステロイド)薬の服用や注射による全身投与は、症状が激しいときや、特別な型のじんま疹に対してだけで、通常のじんま疹には使われません。
 そのほかにもいくつかの治療法がありますが、専門医の指示に従って行なうことがたいせつです。
[日常生活の注意]
 じんま疹を悪化させる因子、たとえば、飲酒、解熱鎮痛薬の使用、高温、ストレスなどを避けるように心がけましょう。また、自分自身で悪化因子に気づいたときには、いうまでもなく、それを避けるようにしましょう。
 じんま疹、とくに慢性じんま疹は難治性のやっかいな病気ですが、けっして治らないわけではありません。専門医を受診し、正しく診断してもらい、医師の指示に従って適切な治療を根気よく続ければ、たいてい軽快します。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

真皮の浮腫(ふしゅ)(むくみ)によって皮膚が限局性にやや扁平(へんぺい)に隆起する皮膚病で、かゆみを伴い、一過性に出現消退を繰り返す特徴をもつ。このじんま疹の発疹を膨疹(ぼうしん)とよび、表在性の微細な血管が拡張してその血管壁の透過性が増し、漿液(しょうえき)および血球(多核白血球や好酸球など)が血管外に漏出して皮膚組織中にたまったものである。じんま疹はその経過によって急性型と慢性型に分けられる。急性じんま疹は、1日数回の発作性に生じる膨疹が、しだいに減少し、数日から数週間で通常は治癒するが、慢性じんま疹は少なくとも1か月以上、数か月から数年にわたって発作を繰り返す。
 じんま疹は皮膚病のなかでもっともありふれたものの一つで、原因不明の慢性型が多い。男女ともどの年齢層の者にも生ずるが、一般に20歳代と30歳代に多く、男性に比べて女性に多い。激しいかゆみを伴った膨疹が急に発作性に生じ、数分後あるいは数時間後に痕跡(こんせき)を残さずに消失する。膨疹の形は種々で、環状、花環(はなわ)状、地図状などを示すが、典型的なものは円形や楕円(だえん)形、あるいは線状の白っぽい隆起として現れ、それを取り巻いて赤い輪をつくる。大きさは爪甲(そうこう)大から手のひら以上にもなり、さらに広範囲に生ずることもある。膨疹が粘膜面に生ずると、その部位によっては喘息(ぜんそく)様発作、腹痛、かれ声などのほか、呼吸困難をおこすことさえある。食道粘膜に生ずると、食物が通りにくくなる。重症では血圧が低下し、循環ショックの状態となり、救急的治療が必要となる。[伊崎正勝・伊崎誠一]

原因

多種多様の原因があげられる。じんま疹はしばしばアレルギー性の機序で発症するものと思われているが、非アレルギー性の場合も多い。すなわち、体外から作用する、寒冷、温熱、日光、機械的な刺激などによるじんま疹がそれである。その他モルヒネ、アトロピン、キニーネ、アスピリン、サリチル酸などの薬剤の性質そのものを原因とするもの、および精神的刺激が原因で生ずる精神性じんま疹は、非アレルギー性のじんま疹である。アレルギー性じんま疹の原因と思われるものとしては、サバ、ブリ、カツオ、アジなどのいわゆる青い魚、エビ、カニ、カキの類(たぐい)、豚肉およびベーコン、ハム、ソーセージなどの豚肉製品、チーズ、卵、牛乳などの動物性食品、タケノコ、キノコ、ヤマノイモ、サトイモなどの野菜類、クリ、クルミなどの木の実類、イチゴ、リンゴ、バナナ、マンゴー、キウイフルーツなどの果実類、そのほかパン、そば、ビール、ぶどう酒などがある。これら食品のほかにも、ペニシリン系、セファロスポリン系やその他の抗生物質などの薬剤をはじめ、室内のほこり、羽毛類、花粉類など吸入されるもの、腸内細菌叢(そう)や寄生虫(とくに回虫)、ピロリ菌が原因となることもある。保存剤などの食品添加物が原因のこともある。口腔アレルギー症候群や食物依存性運動誘発性アナフィラキシーなどもじんま疹の一型である。[伊崎正勝・伊崎誠一]

治療

一般的には抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤の内服が有効である。原因が明確に判明すれば原因の除去あるいは原因に対する治療がたいせつであるが、実際には原因不明のことが多いため、対症療法を長く続けざるをえないことが多い。重症型のものではさらに副腎(ふくじん)皮質ホルモン剤の投与が必要な場合もある。最重症型ではアナフィラキシーショックとなり救急的処置が必要である。[伊崎正勝・伊崎誠一]

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六訂版 家庭医学大全科の解説

どんな病気か

 強いかゆみとともに、皮膚が蚊に刺されたようにミミズばれになる皮疹(ひしん)で、20%近くの人が一生のうちに一度は経験する病気です。

原因は何か

 大部分のじんま疹は、真皮にある肥満細胞という白血球から出てくるヒスタミンという物質により生じます。ヒスタミンは神経に作用してかゆみを感じさせるとともに、皮膚の毛細血管に作用して皮膚の浮腫を起こします。

 肥満細胞からヒスタミンを遊離させる刺激としては、アレルギー性のものとそれ以外のものがあり、アレルギー性のものでは、食事性や吸入性の蛋白抗原に対するIgE抗体が作られることが発症の背景になります。

 そのほかに、温度、日光、機械的刺激などが皮膚に加わると起こるじんま疹もよくみられます。

症状の現れ方

 強いかゆみとともに扁平(へんぺい)に隆起する皮疹が現れます。この症状を膨疹(ぼうしん)といい、通常は数時間以内に(あと)を残すことなく消えますが、なかには半日~1日くらい続くものもあります。

 膨疹の大きさは1~2㎜程度から手足全体くらいのものまでさまざまで、また、一つひとつの膨疹が融合して体表のほとんどがおおわれてしまうこともあります。形も円形、楕円形、線状、花びら状、地図状などいろいろです。

 重症のじんま疹では粘膜の浮腫により唇や眼のまわりがはれ、さらに症状が進むと気道の浮腫が起こり、呼吸が苦しくなることがあります。さらに重症のアナフィラキシーでは、血圧が低下するなどのショック症状が現れることもあり、注意が必要です。

検査と診断

 アレルギー性のじんま疹は、小麦や魚介類などの食べ物、薬、虫刺されなどで起こります。血液検査や皮膚の検査でIgE抗体を測定します。

 皮膚を用いる場合は原因と考えられる物質を皮膚に注射したり(皮内テスト)、皮膚にのせて針で突く(プリックテスト)などの方法があります。機械的圧迫、寒冷、温熱、日光などの物理的な刺激が原因となって起こるじんま疹では、それぞれ誘因となる刺激を加えて、実際にじんま疹が起こることを確認するテストを行います。

 発症して1カ月以上経過した慢性じんま疹では、原因を特定できないことが多いのが現状です。一部の慢性じんま疹では、血液のなかに自分の肥満細胞を活性化させる自己抗体が検出されることもあります。

治療の方法

 できるだけ原因・悪化因子を探し、それらを取り除く、または避けるようにします。多くのじんま疹の発症には肥満細胞から出てくるヒスタミンが関係しているので、このヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を内服します。

 副作用として、眠気を生じやすいこと、前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)(成人の場合)や緑内障(りょくないしょう)がある人はそれらの症状がひどくなることがあるので、注意が必要です。

病気に気づいたらどうする

 じんま疹にはさまざまな原因があるので皮膚科を受診し、早期に病因を探り、適切な治療を始めることが重要です。症状が出始めて治療を開始するまでの日数が長いほど、じんま疹は治りにくくなることがわかっています。また、重症のじんま疹ではショック状態に陥ることもまれながらあるので、急いで医療機関に受診しましょう。

安元 慎一郎

どんな病気か

 皮膚に生じる一種のアレルギー反応で、赤い発疹が現れる病気です。皮膚のなかのマスト細胞から、ヒスタミンという物質が出るために起こります。

 通常は半日以内に発疹はおさまります。発疹が4週以上にわたって繰り返し続く場合、慢性じんま疹と呼ばれます。

原因は何か

 原因は、食べ物、薬剤、細菌やウイルス感染、血液疾患、物理的刺激、精神的ストレスなどいろいろなものがあります。

 食べ物や薬剤が原因となる場合はアレルギー性のことが多く、原因となる食べ物や薬剤を摂取すると、繰り返し症状が現れます。しかし、それ以外の場合は、じんま疹が出る仕組みはあまりはっきりとわかっていません。

 物理的刺激が原因となる場合は、軽度の圧迫や機械的刺激、温熱あるいは寒冷、日光や発汗などによって起こります。

 慢性じんま疹は、原因がはっきりしない場合がほとんどですが、マスト細胞に作用してヒスタミンを分泌させる自己抗体が原因になる場合があることが、最近わかってきました。

症状の現れ方

 突然、強いかゆみとともに身体の各所に赤い発疹が生じます。かゆみのためにかくと、引っかいた部位がみみずばれのようになることもあります。症状は通常一過性で、半日以内には(あと)を残さずに治ってしまいます。次々に新しい発疹が生じて数日続くことがあり、また慢性化することもあります。

 発疹は、周辺に赤みを伴う扁平(へんぺい)に隆起した円形、楕円形または地図状の膨疹(ぼうしん)で、しばしば中央部が消退して環状となります(図4)。

検査と診断

 じんま疹が出る時、あるいは出る前の状況を詳しく記録します。発疹が一過性のもので、痕を残さず消えることが診断のポイントです。原因を調べるために血液検査や皮膚テストを行います。

 物理的刺激が原因となるじんま疹は、機械的刺激、温熱あるいは寒冷などの温度変化、日光などにより誘発されるので、そのどれなのかを確認します。一般に信じられているほど、肝臓など内臓異常の頻度は高くありません。

治療の方法

 可能なかぎり原因を解明して、対処することが必要です。症状に対しては抗ヒスタミン薬が用いられます。すぐにかゆみを止めたい場合には注射をしますが、通常は内服薬で治療します。抗ヒスタミン薬で効果がない場合には、少量のステロイド薬を内服すると効果的です。

 自己抗体が原因となる慢性じんま疹では、ステロイド注射薬や免疫抑制薬で治療することもあります。

病気に気づいたらどうする

 1時間程度で消失する場合は、様子をみていてもよいでしょう。それ以上続く場合や消失しても繰り返しみられる場合、かゆみが強い場合は治療を受けます。

 かゆみを伴う赤い発疹があった場合、虫刺されや湿疹である可能性もあります。じんま疹と虫刺されや湿疹とでは治療法が異なるので、きちんと皮膚科専門医の診断を受けることが大切です。

 じんま疹は、夕方から夜間に突然生じる場合もよくあります。こうした場合、夜間救急診療を行っている医療機関を受診したほうがよいでしょう。

関連項目

 虫刺症(ちゅうししょう)

森田 栄伸


どんな病気か

 皮膚の血管から水分がもれて浮腫(ふしゅ)(むくみ)を形成する結果、かゆみを伴った紅斑や膨疹(ぼうしん)(境界がはっきりした扁平な隆起)が出没する疾患です。数日以内におさまる急性じんま疹と1カ月以上出没を繰り返す慢性じんま疹とがあり、重症では全身症状を伴います。

原因は何か

 即時型アレルギーによるものと中毒性のものがあります。食べ物(食物アレルギー)やその添加物、薬剤(ペニシリンなどの抗菌薬、アスピリンなどの解熱鎮痛薬など。薬物アレルギーアスピリン過敏症)、虫刺症、細菌やウイルス感染、悪性腫瘍や自己の成分に対する反応などです。

 また、物理的刺激でも起こることがあり、圧迫やまさつ(機械的じんま疹)、温熱、寒冷、日光などが原因になります。神経の末端からアセチルコリンが分泌されて生じるコリン性じんま疹は青年に多く、温熱や運動などにより現れます。

症状の現れ方

 かゆみの強い境界がはっきりした紅斑や膨疹が突然現れ、数時間で消えたり、位置が移動したりします。円形、地図状、線状などの形をとりますが、コリン性じんま疹では数㎜の白色の膨疹が体幹にみられます。重症になると、腹痛や顔面のはれ、のどが詰まる感じや呼吸困難がみられ、さらにはショック状態になります。

 顔面、口唇や四肢などがはれて数日後におさまるものはクインケ浮腫と呼ばれます。

検査と診断

 アレルギー性が疑われる時は、それらの検査を行います(食物アレルギー薬物アレルギー)。物理的刺激が疑われる時は、それぞれの刺激を部分的に加えて症状を誘発します。

治療の方法

 抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などを服用します。重症の場合は、ステロイド薬を用いることもあります。皮膚にはかゆみ止めの薬を塗ります。

病気に気づいたらどうする

 原因を明らかにすることが重要です。薬剤が疑われた場合は医師に相談します。食べ物が疑われる場合は、食物日誌をつけてじんま疹が出た時に摂取したものを記録しておきます。ソバやナッツ類のアレルギーなど、症状が重症になるものは少量でも摂取しないように注意します。

 コリン性じんま疹は次第に現れなくなることが多く、それまで激しい運動や長時間の入浴はひかえます。寒冷じんま疹では冷たいプールなどにいきなり飛び込むとショックになることがあるので注意します。

相原 道子

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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