スコレス沸石(読み)すこれすふっせき(その他表記)scolecite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スコレス沸石」の意味・わかりやすい解説

スコレス沸石
すこれすふっせき
scolecite

沸石一種で、柱状ないし針状結晶が放射状集合をなして産する鉱物ソーダ沸石、中(ちゅう)沸石とは肉眼で区別しがたい。石英やケイ酸分に富む沸石(モルデン沸石など)とは共生しない。玄武岩アルカリ玄武岩などの空隙(くうげき)に、他の沸石類とともに産する。また閃(せん)緑岩中の脈あるいは長石を交代して産する。スカルンの空隙にもみられる。英名は、ホウ砂(しゃ)球反応でミミズ状に曲がりくねるためその意味のギリシア語に由来する。

松原 聰]


スコレス沸石(データノート)
すこれすふっせきでーたのーと

スコレス沸石
 英名    scolecite
 化学式   CaAl2Si3O10・3H2O
 少量成分  ―
 結晶系   単斜
 硬度    5
 比重    2.3
 色     白,ピンク
 光沢    ガラス~絹糸
 条痕    白
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「スコレス沸石」の解説

スコレスふっせき
スコレス沸石

scolecite

化学組成Ca(Al2Si3O10)・3H2Oの鉱物。少量のCa⇌Naの置換がある。灰沸石とも。単斜晶系,空間群Cc,格子定数a1.851nm, b1.897, c0.653, β90.6°,単位格子中8分子含む。針状~短柱状の放射状集合体。無色透明,劈開{110}完全,硬度5,比重2.25~2.31。屈折率α1.507~1.513, β1.516~1.520, γ1.517~1.521, 光学性負,2V(-)36°~56°。火山岩の晶洞中に剝沸石・濁沸石などと共生。光学的には結晶面に対応する分域双晶に分かれており,光学的に三斜晶系であるから,真の対称性は三斜晶系である。塩酸でゼラチン化,陽イオン交換してCaの位置にNa, K, Li, NH4, Agが入る。200~250℃に加熱すると,1/3の水を出してメタスコレス沸石に変わる。苦鉄質火山岩の晶洞や変成石灰質岩に産するが,他の変成岩の割れ目にも産する。硼砂球反応で条虫状に曲がりくねるので,ギリシア語のskolex(条虫)に由来。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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