中沸石(読み)ちゅうふっせき(その他表記)mesolite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中沸石」の意味・わかりやすい解説

中沸石
ちゅうふっせき
mesolite

沸石一種。針状ないし繊維状結晶が放射状集合をなすことが多い。玄武岩アルカリ玄武岩などの空隙(くうげき)に、トムソン沸石ソーダ沸石、方沸石、菱(りょう)沸石、十字沸石などの沸石類を伴って産する。しかし、石英モルデン沸石などとは共存しない。化学組成上、ソーダ沸石とスコレス沸石中間に位置するため、英名は中間を意味するギリシア語に由来する。

松原 聰]


中沸石(データノート)
ちゅうふっせきでーたのーと

中沸石
 英名    mesolite
 化学式   Na2Ca2Al6Si9O30・8H2O
 少量成分  ―
 結晶系   単斜
 硬度    5
 比重    2.3
 色     無,白,ピンク,黄
 光沢    絹糸~ガラス
 条痕    白
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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