中沸石(読み)ちゅうふっせき(その他表記)mesolite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中沸石」の意味・わかりやすい解説

中沸石
ちゅうふっせき
mesolite

沸石一種。針状ないし繊維状結晶が放射状集合をなすことが多い。玄武岩アルカリ玄武岩などの空隙(くうげき)に、トムソン沸石ソーダ沸石、方沸石、菱(りょう)沸石、十字沸石などの沸石類を伴って産する。しかし、石英モルデン沸石などとは共存しない。化学組成上、ソーダ沸石とスコレス沸石中間に位置するため、英名は中間を意味するギリシア語に由来する。

松原 聰]


中沸石(データノート)
ちゅうふっせきでーたのーと

中沸石
 英名    mesolite
 化学式   Na2Ca2Al6Si9O30・8H2O
 少量成分  ―
 結晶系   単斜
 硬度    5
 比重    2.3
 色     無,白,ピンク,黄
 光沢    絹糸~ガラス
 条痕    白
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「中沸石」の解説

ちゅうふっせき
中沸石

mesolite

化学組成Na2Ca2(Al6 Si9O30)・8H2Oの鉱物。沸石の一種。直方晶系, 空間群Fdd2, 格子定数a1.841nm, b5.665, c0.655, 単位格子中8分子含む。白色ないし無色の針状・毛状結晶だが(100)で双晶をなすことが多い。劈開{101}完全,硬度5,比重2.26。2V(+)84°,方位X=a, Y=c, Z=b,屈折率α1.505, β1.506, γ1.507。主に火山岩の空洞中に産する。ソーダ沸石とスコレス沸石の中間的な化学組成を有するところからギリシア語のmesos(中間の)とlithos(石)から命名。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...

凍返るの用語解説を読む