日本大百科全書(ニッポニカ) 「ステイン」の意味・わかりやすい解説
ステイン
すていん
stain
木材や合板の木目を生かして美しくみせる仕上げの一種。住宅の下見板、窓枠、腰羽目、鼻隠しや、家具、楽器などの木工品の着色仕上げに用いる。
染料や顔料などを水、アルコール、油、テレビン油などに溶解したもので、木材の表面に塗る。通常は表面にワニス類など別の透明塗料を重ね塗りして仕上げる。ステインの種類は染料、顔料を溶解する液体によって、オイルステイン、アルコールステイン、ラッカーステイン、水性ステイン、化学ステインがある。主要成分の液体によって性能が異なり、染料、顔料によって退色性に差がある。塗装する木材の種類や表面状態に適したものを選び、はけ塗り、吹き付け、浸し塗りをする。
[岸谷孝一]