スヘルトーヘンボス(読み)すへるとーへんぼす(その他表記)'s-Hertogenbosch

デジタル大辞泉 「スヘルトーヘンボス」の意味・読み・例文・類語

スヘルトーヘンボス('s-Hertogenbosch)

オランダ南部、ノルトブラバント州の都市。同州の州都。略称デンボス。ドメル川とアー川の合流点に位置し、ゾイトウィレム運河によってマース川と結ばれる。16世紀建造の聖ヤン教会には、同国で最も高い尖塔がある。14世紀より続くカーニバルが有名。画家ヒエロニムス=ボッシュ生地

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スヘルトーヘンボス」の意味・わかりやすい解説

スヘルトーヘンボス
すへるとーへんぼす
's-Hertogenbosch

オランダ南部、ノールト・ブラバント州の州都。フランス語名ボア・ル・デュクBois-le-Duc、略称デン・ボスDen Bosch。人口13万0477(2001)。地名は「公爵叢林(そうりん)」の意で、1184年に都市権を与えたブラバント公ヘンドリック1世Hendrik Ⅰ(1165―1235)にちなむ。ドメル川とアー川の合流点に位置し、ゾイト・ウィレム運河によって北郊のマース川と結ばれる交通の要地。家畜取引などの商業や、たばこ、皮革工業発達する。独立戦争ではスペイン側に属したため1629年共和国軍に占領されたが、城壁と堀は1876年まで残った。市内には後期ゴシック様式の大聖堂や人文学者エラスムスが通った文法学校がある。画家ヒエロニムス・ボス(ボッシュ)の生地である。

[長谷川孝治]

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改訂新版 世界大百科事典 「スヘルトーヘンボス」の意味・わかりやすい解説

ス・ヘルトーヘンボス
's-Hertogenbosch

オランダ,北ブラバント州の州都。略してデン・ボスDen Boschともいう。人口13万3978(2005)。住民の90%はカトリック教徒。食品加工織物金属木工製薬などを中心とした工業都市。毎週開かれる家畜のせり市が有名である。都市として成立したのは1185年ころで,ブラバント侯国の四大都市の一つとして発展した。聖ヤン大聖堂(15,16世紀)は後期ゴシック様式の傑作として有名である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スヘルトーヘンボス」の意味・わかりやすい解説

スヘルトーヘンボス
's-Hertogenbosch

デンボス Den Boschともいう。オランダ南部,ノールトブラバント州の州都。アムステルダム南南東約 85kmに位置する。 1185年に築かれ,毛織物工業の中心地となった。カトリックとプロテスタントの境界にある戦略上の重要地点として多くの攻撃の対象となった。市庁舎 (1671) やオランダで最大のカトリック大聖堂 (1419~1520) がある。 1874年まで要塞もあった。ヨーロッパ最大の屋内家畜市場をもつ。オランダ国内はもとより,ベルギー,ドイツへの交通の要地。工業では食品加工,金属製品,靴,たばこなどが発達。人口9万 3171,大都市圏 19万 9924 (1992推計) 。

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