ズウォレ(読み)ずうぉれ(英語表記)Zwolle

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ズウォレ」の意味・わかりやすい解説

ズウォレ
ずうぉれ
Zwolle

オランダ中部、オーフェルアイセル州の州都。人口10万7373(2001)。ズワルテ・ワーテル川に沿い運河鉄道、高速道路の結節点であるため商業都市として発展した。大規模な魚市や牛市も開かれる。繊維、食品などの工業も盛んである。町の起源は11世紀で、1233年に自治都市となり、16世紀以降交易中心に成長した。市内には星型の堀や城壁、市門のほか、ゴシック様式大聖堂、15世紀の市庁舎が残っている。郊外のアフニーテンベルフAgnietenbergには修道僧トマス・ア・ケンピスが1407~71年に住んだアウグスティヌス派修道院がある。

[長谷川孝治]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ズウォレ」の意味・わかりやすい解説

ズウォレ
Zwolle

オランダ東部,オーフェルアイセル州の州都。アイセル川下流域の商業中心地で,アイセル川との間に短い運河がある。 1230年に都市権を獲得し,ハンザ同盟都市の一つとして繁栄。その要塞は 17世紀後半のオランダ戦争の頃まで戦略上重要な位置を占めていた。農産物家畜の取引が盛んで,造船金属加工化学建材などの工業が行われる。大聖堂,聖母聖堂,市庁舎 (いずれも 15世紀) など歴史的建築物が多い。人口9万 7131 (1992推計) 。

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