タクシーメーター(読み)たくしーめーたー(英語表記)taxi meter

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タクシーメーター」の意味・わかりやすい解説

タクシーメーター
たくしーめーたー
taxi meter

距離による賃走を基本とするタクシーで、料金計算の根拠となる走行距離や所要時間を測定して料金を表示する計測機。通常、タクシーの計器盤上の助手席側に備え、車外への空車、実車、迎車回送、深夜早朝料金の表示などを兼ねる(外国では装着場所の異なることもある)。かつては空車を示す「旗」とよばれる腕を倒して作動させる機械式であったが、現在は押しボタンで操作し、空車、実車などの表示も電気的に行う電子式メーターが普及している。

 メーターは変速機の一部からプロペラシャフト回転を検出して走行距離を計測するほか、時間を測定する時計の機能ももつ。以前は走行距離だけで料金を計算していたが、過密による道路渋滞が日常化するに及んで、距離時間併用制がとられたからである。

[高島鎮雄]

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