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つるし雲(読み)つるしぐも

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

つるし雲
つるしぐも

地形の影響を受けて生じた山岳波によって発生するレンズ雲の一種。富士山のような独立峰によく現れる。山岳に吹きつける強い風が山腹両側を回って風下で合流することで発生する。そのときの気流の状態によって,楕円,翼,円筒,鉢状などさまざまな形となる。現れる高積雲層積雲積雲などである。

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百科事典マイペディアの解説

つるし雲【つるしぐも】

山の風下側にできる気流の山岳波によってつくられる雲。山頂から少し離れた場所にレンズ形その他の形の雲片として現れる。雨天の前兆となるので,富士山の場合は雨俵(あめだわら)ということもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

つるし雲
つるしぐも

気流が山を越えたときに生じる山岳波によってできる雲の一種。前線面が山の中腹または山頂に近い高さに存在すると、風が山を乗り越えたあとに上下にうねり現象が生じる。谷川などで岩の後ろの水面が上下に波打つ現象と似ている。前線面が水面と同じ働きをするのである。つるし雲は、山の10キロメートルから20キロメートル後方で、波が盛り上がったところに発生する。風が強くても位置は動かないのが特徴である。一般に輪郭が丸く、円筒形、紡錘形、翼のような形などさまざまな形態を呈する。笠雲(かさぐも)、レンズ雲と同種のものである。イタリアのシチリア島にあるエトナ火山の風下に発生するつるし雲は「風の伯爵夫人」contessa del vento(イタリア語)とよばれる。[木村龍治]

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世界大百科事典内のつるし雲の言及

【雲】より

…これがかなとこ形に変化すると積乱雲である。 レンズ雲笠雲やつるし雲と同様に上層の風が強いときに地形の影響でできたレンズ状の雲。山越えの気流は,大気が安定で風が強いとき,比較的安定した波状の気流をつくるが,その凸状部にこの雲は起こる。…

※「つるし雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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