出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…世界の終末や肉体の復活などに関するキリスト教の教義に疑問を抱きつつも,また家庭生活や哲学研究の断念は拒否しながらも,結局この重責を引き受け,砂漠民や不正な行政官からの住民保護に尽力した。 彼は哲学者というよりむしろ雄弁家・詩人で,著作としては君主政論のほかに,哲学的生を論じた《ディオン》や夢による予知を論じた作品,9編の聖歌,156通の書簡があり,やがてキリスト教と結合していくアレクサンドリア学派の新プラトン主義思想や当時の社会の諸相を反映して興味深い。【後藤 篤子】。…
…哲学研究を好んで哲学者を宮廷へ招いたが,プラトンによる哲人王教育の試みは失敗した。前357年にシラクサをディオンに占領されるが,前347年に奪い返す。前344年コリントスから派遣されたティモレオンに降伏し,コリントスに送られて余生を過ごした。…
…前388(または387)年,プラトンはこの構想を抱きつつ,南イタリアとシチリア島への旅に出る。この旅行の途次,タラスにおいてアルキュタスを中心とするピタゴラス学派に接し,シチリア島のシュラクサイにおいては専政君主ディオニュシオス1世,およびその義弟にあたる青年で政治改革に情熱を示すディオンと運命的な出会いがなされた。アテナイに戻ったプラトンは,自分の理想と目的にかなった人材の養成を終生の事業と見定めて,学園アカデメイアを創設する。…
※「ディオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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