翻訳|dyslexia
生まれつきの脳機能障害が原因とされる発達障害のうち、文部科学省は「聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する」の六つの能力で、特定のものの習得と使用が著しく困難な状態を学習障害(LD)と定義。2012年の調査では、公立の小中学校で通常学級に通う児童・生徒の4・5%が少なくとも一つに該当するとの推計結果を公表した。このうち「読む、書く」が困難なケースはディスレクシアと呼ばれる。障害者差別解消法は発達障害に関しても、国や自治体、企業などに「合理的配慮」を求めている。
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知的機能の発達の遅れや視覚障害がないにもかかわらず、読むことに著しい困難を抱える症状。読むことだけでなく書くことにも困難を伴うことが多く、発達性読み書き障害ともいわれる。発達障害のうち学習障害の中心的な症状である。
ディスレクシアのある人は、欧米では人口の10~15%とされる。一方、日本では大規模な調査は行われておらず不明である。ただし、文部科学省による学齢児童生徒に関する調査(2012)では、「読む」または「書く」に著しい困難のある児童生徒の割合は2.4%程度であった。
現状ではディスレクシアを医学的に治すことはむずかしく、読むことの困難さを軽減する支援が重要となる。たとえば、音声化(代読、音声教材、録音図書ほか)、文字の拡大化(拡大教科書、大活字本ほか)、読書補助具の使用(タイポスコープ、カラーフィルターほか)などの支援があるが、有効な支援は困難さの種類・程度によって異なる。これらの支援が学校や図書館などで必要に応じて適切に受けられることがたいせつであり、そのための環境整備が急がれる。
[野口武悟 2020年8月20日]
(2013-2-12)
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