最新 地学事典 「デスティネツ石」の解説
デスティネツせき
デスティネツ石
destinezite
化学組成
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
destinezite
化学組成
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
第二鉄の含水塩基性硫酸塩リン酸塩鉱物。デスティネツ石とほぼ同組成の非晶質物質がディアドキー石diadochiteという名称で独立鉱物として取り扱われていたが、現在はこの名称で統一されている。分類上はリン酸塩・ヒ酸塩・バナジン酸塩鉱物に含められ、デスティネツ石‐サルミエント石sarmientite(化学式Fe3+2[OH|SO4|AsO4]・5H2O)群を構成する。自形は顕微鏡下で擬六角形の輪郭がかろうじて判別できる程度。多く団塊状、集落状、鍾乳(しょうにゅう)状、土状などである。
リン酸塩を脈石鉱物としてもつ熱水鉱脈鉱床の上部など、ある種の炭坑、リン酸塩ペグマタイト、洞窟(どうくつ)、グアノ堆積(たいせき)物などで、既存のリン酸塩鉱物に由来するリン酸塩を含む溶液の循環によって生成される。日本では山口県阿武(あぶ)郡阿武町日の丸奈古(ひのまるなこ/ひのまるなご)鉱山(閉山)のリン酸塩に富む熱水交代型粘土鉱床から産する。
共存鉱物は単斜燐鉄鉱(りんてっこう)phosphosiderite(Fe[PO4]・2H2O)、緑礬(りょくばん)、銀星石、鉄白燐石leucophosphite(KFe3+2[OH|(PO4)2]・2H2O)など。同定は特徴がないので把握しがたいが、昼色光下でわずかに緑色を帯びた白色、白熱光下で紫色を帯びた白色になるという記載がある。特定の形態をもたないことが多く、比重2.91は大きい。命名は19世紀ベルギーの鉱物学者デスティネツM. Destinezに由来するとのみ伝えられており、この人物の詳細は不明である。
[加藤 昭 2017年12月12日]
デスティネツ石
英名 destinezite
化学式 Fe3+2[OH|SO4|PO4]・6H2O
少量成分 Ca,Al,As
結晶系 三斜
硬度 3~4
比重 2.91
色 白、淡黄、淡黄褐、赤褐、緑黄、淡緑
光沢 ガラス。外形のないものは蝋状光沢
条痕 白
劈開 一方向
(「劈開」の項目を参照)
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