とげ(棘)(読み)とげ

百科事典マイペディアの解説

とげ(棘)【とげ】

植物では植物体から突出して先端が鋭くとがった硬い木質のものの総称で,針ともいう。その成り立ちによって茎針(カラタチ,サイカチ),葉針(ニセアカシア,メギ),根針(ヤシ科の一部)と区別するほか,毛状体に属するもの(バラ,タラノキ)もある。動物では,体表から突出したキチン質,角質,石灰質などの付属突起をいい,ウニ(棘皮動物),ヤマアラシ(哺乳(ほにゅう)類),ハリセンボン(魚類)などさまざまな動物群に見られるが,起源はかならずしも同じではない。
→関連項目つる(蔓)

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世界大百科事典 第2版の解説

とげ【とげ(棘)】

(1)植物のとげprickle 植物体の表面に突出した硬い突起物の総称。形態上の単位ではなく,外見上の類似でまとめた呼名だからいろいろのものが含まれる。植物体の表面に突出する付属物のうち,表皮起源で軟らかいものを毛状体emergenceと呼ぶが,毛状体と総称される毛や鱗片のうちでも,ヘゴの葉柄基部につく鱗片の基部のように,細胞が数列並び,壁が肥厚して硬くなったものはとげと呼ばれる。毛状体以外の突出物で硬い組織をもつものを一般にとげというが,このうちには形態上の単位としてはさまざまのものが含まれている。

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