トローチ剤(読み)とろーちざい(英語表記)troches

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トローチ剤」の意味・わかりやすい解説

トローチ剤
とろーちざい
troches

医薬品に賦形剤、結合剤などの添加剤を加えて顆粒(かりゅう)状として、圧縮成型するか、医薬品に白糖などの賦形剤や結合剤、湿潤剤などの添加剤を加えて湿潤した塊をつくり、これを板状にして型で打ち抜いて乾燥する方法でつくられる。口の中で徐々に崩壊させて、口腔(こうくう)や咽頭(いんとう)などに適用する製剤で、かみ砕いてはいけない。口内炎などの治療に用いられる。抗生物質、殺菌剤収斂(しゅうれん)剤などが主薬で、円盤状、環状多角形などいろいろの形のものがある。主薬の局所作用を利用するもので口中錠ともいわれる。

[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トローチ剤」の意味・わかりやすい解説

トローチ剤
トローチざい
troche

薬剤砂糖を混ぜてアラビアゴムなどの結合剤で固めた錠剤口内で徐々に溶けるようにつくり,局所効果と口内粘膜からの吸収を期待するもの。口内炎や咽喉炎などに用いる。

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