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舌炎 ゼツエン

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デジタル大辞泉の解説

ぜつ‐えん【舌炎】

口内炎が舌に起こったもの。

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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家庭医学館の解説

ぜつえん【舌炎 Glossitis】

[どんな病気か]
 舌に炎症がおこっているのが舌炎ですが、ほかの口腔粘膜(こうくうねんまく)にも同様の炎症(口内炎(こうないえん))がみられることが珍しくありません。
 舌の粘膜が広範囲に赤くなって腫(は)れ、痛みがおこるカタル性舌炎(せいぜつえん)の場合、炎症が強いと舌苔(ぜったい)(「舌苔」)を生じ、強い口臭を発することもあります。
 そのほか、舌尖(ぜっせん)(舌先(したさき))に疼痛(とうつう)をともなう黄白色の小粘膜疹(しょうねんまくしん)をもつアフタ性舌炎(せいぜつえん)、潰瘍(かいよう)をもつ潰瘍性舌炎(かいようせいぜつえん)、おもに外傷や感染症に合併して、舌の内部の実質に高度な炎症が生じる実質性舌炎(じっしつせいぜつえん)などがあります。
 これらは、局所的な原因による舌炎ですが、おもに全身の病気の一症状として舌全体が単に赤色となるだけの舌炎(赤色舌(せきしょくぜつ)(コラム全身の病気と舌炎(赤色舌)」))もあります。
 舌の奥の中央部分に、菱形(ひしがた)から楕円形(だえんけい)で境界の明瞭(めいりょう)な赤い病変がみられることがあり、これは正中菱形舌炎(せいちゅうりょうけいぜつえん)と呼ばれます。舌が発育していく際の形態異常と考えられています。表面の糸状乳頭(しじょうにゅうとう)は欠損し、多くは舌全体が平滑ですが、ときに凹凸がみられます。
[治療]
 局所的な原因によるカタル性舌炎、アフタ性舌炎、潰瘍性舌炎は、うがいと、ときに副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンを含んだ軟膏(なんこう)を病変部に塗る局所治療が主体となります。
 実質性舌炎は、炎症が高度となるため、これらに、さらに抗生物質などの内服が必要になります。
 正中菱形舌炎の場合、ふつう自覚症状がきわめて乏しく、食事がしみたりしなければ治療の必要はありません。しかしこの舌炎は、真菌(しんきん)が感染することが珍しくないので、口腔の清潔には注意すべきです。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

ぜつえん【舌炎 glossitis】

舌の炎症。舌乳頭が赤くはれ,ついで舌の先端,背部が発赤し,灼熱感を伴って,やがて乳頭が消失し,舌は赤く平滑になる。舌炎は貧血,ビタミン欠乏,薬剤による反応,全身感染などによって起こり,化学物質による化学的刺激や物理的刺激によって起こることもある。治療は原因疾患を見つけ出し,それを治癒させるようにすることを基本とするが,症状がひどければ消炎剤などによる対症療法を行う。原因がはっきりせず,灼熱感などの自覚症状がないときは,とくに治療の必要はない。

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大辞林 第三版の解説

ぜつえん【舌炎】

舌の炎症。各種口腔疾患、胃炎、全身の感染症、ビタミン欠乏症の際にみられる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

舌炎
ぜつえん

舌粘膜の炎症で、いろいろな原因でおこる。細菌感染でおこる単純性舌炎は口内炎に合併したり、外傷によるものが多い。舌が腫脹(しゅちょう)・発赤し、舌苔(ぜったい)がつき、口臭が強い。疼痛(とうつう)の程度は種々である。炎症が深部(舌実質)に及ぶと疼痛も強く、高熱を伴い、言語が不明瞭(めいりょう)となり、嚥下(えんげ)も困難となる。治療は、口内を清潔にし、抗生剤の投与を行う。ときに真菌の感染による舌真菌症、梅毒性舌炎、舌結核などもある。歯が生えてくる時期の乳児で、舌粘膜に潰瘍(かいよう)ができ、ときにはその部位に肉芽(にくが)が生じ、出血と哺乳(ほにゅう)困難をおこす。これをリガ‐フェーデRiga-Fede病といい、歯と舌粘膜の摩擦によるもので、歯の治療が必要である。
 細菌感染と関係なく、舌の表面にやや隆起した不規則な白斑(はくはん)ができ、白斑のない部分の粘膜は深紅色となる地図状舌(ぜつ)がある。原因は不明であるが、ストレスと関係があるという説もある。自覚症状はなく、数年で自然治癒する。悪性貧血や低血色素性貧血などで舌縁に沿った発赤、腫脹、疼痛をおこすことがある。貧血の治療をすれば治癒する。舌背の中央に黒色の毛が生えたようにみえる毛状舌(黒舌(こくぜつ))は抗生剤の使用時におこることが多い。[河村正三]

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