ボールを用いて行うスポーツの一種。コート中央のラインをはさんで直径20~30cmほどのボールをぶつけ合い,受けとめたときは投げ返せるが,受けそこなったときはアウトとなって外野(相手コートの外側)に出なければならない。外野からの攻撃で敵をアウトにできたときは,もとの内野に戻ることができる。こうして一定時間内により多く生き残ったチームが勝ちとなる。あるいは,円を描き内外から攻め合い,最後に円の中に残った者を勝ちとするなど,自由なルールで遊ぶことができる。ドッジdodgeとは身をかわして避けることをいう。日本の小学校では広く普及しているゲームで,もとは〈デッドボール〉と呼び,1913年の文部省訓令〈学校体操教授要目〉には〈遊戯〉の部〈競争ヲ主トスル遊戯〉として,鬼遊,徒競走などとともに〈デツトボール〉の名があがっており,小学校第3学年,中学校第1学年以降の教材として配当されている。明治後期に欧米から移入されたものと思われるが,起源は不明である。1980年代に入って成人のドッジボール試合なども出現しているが,現在の英語圏ではほとんど知られていない。
執筆者:薗田 碩哉
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
古くは避球またはデッドボールといわれ、日本には1909年(明治42)可児徳(かにいさお)と坪井玄道(つぼいかねみち)により円形のコートを用いた「円形デッドボール」という名で紹介された。1913年(大正2)に、東京府体育委員会から公布された「学校体操教授要目」には、競争を主とする遊戯のなかに、デッドボールの名があげられている。1917年東京女子高等師範学校の教授永井道明によって方形のコートが紹介され、これは「方形デッドボール」とよばれた。1926年(大正15)東京高等師範学校教授大谷武一により「ドッジボール」(dodgeは身をかわすの意)と改名された。また、1991年(平成3)日本ドッジボール協会Japan Dodge Ball Association(JDBA)が設立された。
ゲームの方法は円形または方形のコートの一つの枠の内外に敵、味方が分かれて、外の者が中の者にボールを当てる、中当てのような方法と、方形のコートの中央のラインを挟んで、ボールをぶつけ合い、受け止めたときは投げ返せるが、受け損なったときはアウトとなって外野(相手コートの外側)に出なければならない方法とがある。外野からの攻撃で敵をアウトにできたときは、もとの内野に戻ることができる。
[太田昌秀]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新