ドンホイ(読み)どんほい(英語表記)Donghoi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドンホイ」の意味・わかりやすい解説

ドンホイ
どんほい
Donghoi

ベトナム中部の港湾都市。クアンビン省(人口79万4000。1999)の省都。ユエ北西155キロメートル、南シナ海に臨む。人口2万2254(1989)。国道1号線と鉄道のハノイ―ホー・チ・ミン線が通じる。産業としては漁業造船、木彫り、銅細工などがある。町の西方から北方に十数キロメートルにわたり、17世紀に北部に対する防壁として阮(げん)朝がつくった砦(とりで)がある。すぐ南方を北緯17度線が通って南北を分けていたので、ベトナム戦争では重要な軍事基地としてアメリカ軍の猛爆を受けた。

[菊池一雅]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドンホイ」の意味・わかりやすい解説

ドンホイ
Dong Hoi

ベトナム中部,クアンビン省の省都。フエの北西約 150km,バクボ (トンキン) 湾の湾口部にのぞむ港町。漁業と沿岸交易の中心地で,米,トウモロコシなどの集散,魚類加工,製材などが行われる。付近亜鉛,リン,花崗岩を産する。ベトナム戦争で大きな損害を受けた。首都ハノイとホーチミン市を結ぶ国道1号線とトンニャット鉄道が通る。

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