日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドーラン」の意味・わかりやすい解説 ドーランどーらんDohran ドイツ語 舞台化粧に使われる油性おしろいで、グリース・ペイントgrease paintとよばれるものの俗称。マックス・ファクター社のパンスティックPanstickが有名で、主としておしろい下の地塗り色として使われる。形は棒状で、耐油性の紙で包装されたものが多い。日本では、初めドイツのドーラン社がとくに広くこの種のおしろいを宣伝したので、社名がそのまま通称名となった。第二次世界大戦後は日本でも舞台化粧用品の製作技術が進み、とくに演劇、映画、テレビのメークアップ用として、三善(みつよし)の製品がある。[大木 靖] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例