ノックダウン(その他表記)knockdown

翻訳|knockdown

デジタル大辞泉 「ノックダウン」の意味・読み・例文・類語

ノックダウン(knockdown)

[名](スル)
ボクシングで、パンチを受けた競技者が、足の裏以外をマットにつけたり、ロープによりかかったり、体がリング外へ出たりした状態。10秒以内に競技に入らなければノックアウトになる。
ノックダウン方式KD)」「ノックダウン輸出」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「ノックダウン」の意味・読み・例文・類語

ノック‐ダウン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] knockdown )
  2. ( ━する ) ボクシングで、パンチを受けた選手が足の裏以外の部分をマットにつけること。また、戦意が認められずにロープに寄りかかったりする場合にもいう。ダウン。〔万国新語大辞典(1935)〕
    1. [初出の実例]「その拳闘家がノック・ダウンされると同時に」(出典:死霊‐二章(1946‐48)〈埴谷雄高〉)
  3. ノックダウンゆしゅつ(━輸出)」の略。

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百科事典マイペディア 「ノックダウン」の意味・わかりやすい解説

ノックダウン(工業)【ノックダウン】

一般に,輸送保管などの便利のため,機械等を部品に分けておくこと。特に自動車輸出については,完成車の代りに部品を輸出し,現地資本の企業に組立生産,販売を委託する方式をいう。輸出側にとり完成車輸出に比べ関税面で有利なほか,現地の安価な労働力と,相手国によっては有利な一部部品を調達利用できる。また輸入側には自国工業化への刺激となる。
→関連項目プロトン[会社]

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「ノックダウン」の解説

ノックダウン【knockdown】

部品のまま輸送し、販売する場所で、あるいは購入後に使用者が組み立てること。輸送コストを抑える。自動車などの場合は、技術のある場所で部品を生産し、現地の安い労働力で組み立てることで品質の安定コストダウンの両立をはかる。◇自動車などの生産方式を「ノックダウン方式」、組み立て式の家具を「ノックダウン家具」という。

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世界大百科事典(旧版)内のノックダウンの言及

【現地生産】より

…従来これら製造業の海外進出先は発展途上国に限られていたが,近年ではカラーテレビ,オーディオ機器,二輪車,自動車などの分野で,欧米先進国との貿易摩擦が深刻化するなかで,製品輸出から現地生産への転換をはかる企業が増えており,先進国への進出も目立っている。貿易摩擦の回避を意図した現地進出の場合,従来のように部品を現地に輸出し,現地ではそれを組み立てて完成品にするだけといった〈ノックダウンknockdown〉方式では,雇用吸収効果が小さいため,より本格的な生産ラインをもった大規模工場の設立が,失業問題の深刻な進出先から要請されている。 製品輸出や技術輸出と比べると,現地生産には,(1)成功すれば長期にわたり大きな利益が得られる,(2)相手国の輸入禁止,輸入制限,さらに関税障壁強化といった政策の影響を受けない,(3)アフター・サービスを十分かつ迅速に実施できる,(4)製品を市場まで運ぶ物的流通の期間が短い,(5)技術を盗まれる危険が少ない,(6)品質管理が徹底しやすい,(7)生産拠点を通じて現地に関する多くの情報が得られる,といったメリットがある。…

※「ノックダウン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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