ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイイロアザラシ」の意味・わかりやすい解説
ハイイロアザラシ
Halichoerus grypus; gray seal
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鰭脚(ききやく)目アザラシ科の哺乳類。一夫多妻型のアザラシ。主要な分布域には,セントローレンス湾などのカナダ周辺海域,シェトランドやオークニーなどのイギリス北部の島々の海域,ノルウェーからムルマンスクに至る沿岸海域の三つがある。移動は活発で,大西洋を横断することもある。やや大型のアザラシで,雄は体長2.3m,体重300kgに達する。雌はやや小型で,体長2m,体重200kgである。雄は鼻部が長いので雌と容易に区別される。ゾウアザラシ同様,ハーレムを形成するが規模は小さい。三つの分布域のアザラシは混ざり合うが,繁殖期にはそれぞれの分布海域にもどる。このため遺伝的にはあまり混ざらない。海氷上で繁殖しないが,新生子は白い毛をもつ。
執筆者:内藤 靖彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
哺乳(ほにゅう)綱鰭脚(ききゃく)目アザラシ科に属する海獣。雄は体長3メートル、体重280キログラムに達し、雌は雄より約15%小さい。毛皮の背側は淡黄褐色に濃灰色の斑(ふ)があり、腹側と顔面は淡い色をしている。生まれて3週間は白い羊毛のようにふさふさした毛をもつ。北大西洋の北部海域の沿岸に広く分布し、現在、約10万頭が生息。年間約2000頭の子が毛皮用に捕獲されている。
[西脇昌治]
…南半球では種分化を促す陸地の障壁が北半球ほど複雑でないため種類が少ない。北半球では,北太平洋にクラカケアザラシ(イラスト),アゴヒゲアザラシ,ゴマフアザラシ(イラスト)の3種,北大西洋にハイイロアザラシ(イラスト),ズキンアザラシ,タテゴトアザラシ(イラスト)の3種,両方にワモンアザラシ(イラスト),ゼニガタアザラシ(イラスト)の2種が分布する。北半球の低緯度地方にはモンクアザラシ類3種とキタゾウアザラシが分布し,カスピ海やバイカル湖にもワモンアザラシ類2種が分布する。…
※「ハイイロアザラシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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